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中田浩二氏 元同僚・内田の引退惜しむ「正直驚いた。悩んだ末の決断だったと思う」、経験は財産

[ 2020年8月20日 22:59 ]

鹿島DF内田篤人
Photo By スポニチ

 サッカーのJ1鹿島は20日、元日本代表DF内田篤人(32)が、現役を引退すると発表した。鹿島時代のチームメートであるスポニチ本紙評論家・中田浩二氏(41)は早すぎる引退を惜しんだ。

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 このタイミングでの発表は正直驚いた。近くで見ていてよく頑張っていると思っていたし、まだまだできるのでもったいないと思う。大けがからはいあがってきてチームのために一心にプレーしていたし、自分が出られないときも、若い選手に声かけたり盛り上げたり、見えない部分でもチームのためにやっていた。責任感や思いから決めたのだろうが、悩んだ末の難しい決断だったと思う。

 私が欧州から戻ってきたときはもう鹿島にいたが、まじめで、見た目通りの好青年で人を引きつけるところがあった。私がボランチで彼が右サイドバックだったが、「頭がいい選手」という印象が強い。ポジショニングやオーバーラップのタイミングなどを考えながらやっていた。アドバイスすることはほとんどなかったが、たまに私や岩政が「こうしたらどうか」というと、嫌な顔もせずに自分の中で消化して受け入れていた。そういうことも含めてクレバーだった。

 海外に行くときも私の経験を伝えたが、彼は既に行くことを決めていて、熱心に聞いていた。例えば選手の輪に入るためにはコミュニケーションが大事だとか積極的にいった方がいいとか、言葉も覚えないといけないなどだった。

 セカンドキャリアがスタートするが、彼の経験は財産なのでアントラーズのためにも日本のサッカーのためにも生かしてほしい。ほんとうにご苦労さまでした。(元日本代表DF)

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2020年8月20日のニュース