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パリSG初の決勝もネイマール出場停止!?コロナ新ルールで“NG”ユニ交換しちゃった…

[ 2020年8月20日 05:30 ]

欧州チャンピオンズリーグ準決勝   パリSG3―0ライプチヒ ( 2020年8月18日 )

<パリSG・ライプチヒ>試合後のユニホーム交換が問題視されたネイマール(AP)
Photo By AP

 パリ・サンジェルマン(フランス)のブラジル代表FWネイマール(28)の行動が物議を醸している。18日、ポルトガル・リスボンで行われた準決勝でチームはライプチヒ(ドイツ)に3―0と快勝し、初の決勝進出。フル出場したネイマールは攻撃をけん引したが、試合後に新型コロナウイルス規定に反するユニホーム交換を行い、リヨン(フランス)―バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)の勝者と対戦する23日の決勝に出場できなくなる可能性が浮上した。

 まるで優勝したような歓喜だった。試合後、宿泊ホテル前でバスを降りたパリSGイレブンは、集まったファンの歓声を浴び、歌い踊り跳びはねながら“凱旋パレード”。多くの報道陣に囲まれた密状態の中、マスクを顎にかけたネイマールはファンに向かって雄叫びを上げた。

 エースの試合直後の行動が問題視された。UEFAが定めた新型コロナウイルス対策規定にある「選手はユニホーム交換を控えるよう推奨される」という項目に違反し、相手選手とユニホームを交換。規定では「規律規則に基づく懲戒処分につながる可能性がある」とされているため英紙サンはペナルティーで隔離処分を受け決勝に出場できなくなる可能性を報じた。

 もちろんピッチでも主役だった。1―0の前半42分、浮き球をノールックのヒールパスで背後のディマリアにつなぎ追加点を演出。前半6分にFWエムバペのスルーパスから右足アウトで技ありシュート、同35分には約30メートルの右FKでクロスを上げずに意表を突くシュートを放った。ともにポストにはじかれたが、プレーはキレキレだった。

 33歳メッシ(バルセロナ)と35歳C・ロナウド(ユベントス)の2大スター不在の準決勝は04~05年以来。スペイン紙マルカはネイマールを「現在、世界で最も決定的な選手」と評し、世代交代を指摘した。ただし、欧州制覇を宣言した17年の移籍後、過去2年は16強止まりで、“三度目の正直”でたどり着いた決勝のピッチに立てるかは不透明。不安とともに、処分発表を待つことになりそうだ。

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2020年8月20日のニュース