×

川崎F 強すぎJ1新10連勝 5発逆転“倍返し”で天敵C大阪撃破!

[ 2020年8月20日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   川崎F5―2C大阪 ( 2020年8月19日    等々力 )

<川崎F・C大阪>後半30分、ゴールを決め喜ぶ川崎F・三笘(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 明治安田生命J1は19日に各地で8試合が行われた。首位の川崎FはホームでC大阪に5―2で快勝。同一シーズンの90分間の試合ではJ1新記録となる10連勝を飾り、独走状態に入った。柏のFWオルンガ(26)はJ1史上2位タイとなる7戦連発で、チームの逆転勝ちに貢献。浦和のFWレオナルド(23)も5戦連発となった。

 強さはやはり本物だった。前半7分に失点。リーグ最少失点を誇る堅守の相手に先制され、嫌なムードが漂った。それでも徐々にペースをつかみ前半のうちに逆転すると、後半は三笘の公式戦5戦連発弾など自慢の攻撃陣が爆発。終わってみれば大量5得点で連勝記録更新に、鬼木監督は「クラブ全体がしっかり一つになってやってきた結果」と感謝を口にした。

 チームは今季、4―3―3の新布陣を導入。プレーにより幅を持たせ前線に人数をかけることが狙いだが「ベースはボール保持」と指揮官が言うスタイルは不変のチームカラーだ。状況に応じてスタイルを変幻自在に変え、遅攻、速攻を使い分け。この日も相手に押し込まれた前半途中に4―2―3―1などシステムをこまめに変えて奏功。脇坂は「ゲームの流れを見ながら流動的にできている。日頃からできているので」と満足げに振り返った。

 鬼木体制となった17年以降、C大阪には公式戦8戦1勝1分け6敗。苦手中の苦手だったが、今のチームにデータは関係なかった。小林はこの日の午前中、クラブハウスを訪問。ベンチ外だった斎藤や山村がランニングをしている姿を目の当たりにしたという。「試合に絡まない選手がこれだけやっている。出る選手がやらないわけにはいかない、と思った」。記録を更新しても、誰ひとり満足しない。それこそが川崎Fの本当の強さの秘密。V奪回へ、天敵撃破でその勢いはますます増しそうだ。

 ○…川崎Fが10連勝。最多は98~99年鹿島の16連勝だが、同一年で90分の連勝では07年鹿島、18年G大阪の9連勝を更新するJ1最多記録となった。なお欧州5大リーグでは13~14年のドイツでBミュンヘンが達成した19連勝が最多。

 ○…開幕から11戦で10勝の大台に到達。延長戦が廃止された03年以降、シーズン開幕からの最速は04年磐田(10勝2敗)、18年広島(10勝1分け1敗)の12試合で、これを上回るJ1最速記録となった。開幕からは11試合負けなし。11戦以上は6チーム目で、最多は15年浦和の19試合。

続きを表示

この記事のフォト

2020年8月20日のニュース