甘いルックスの内田篤人　垣間見せる男っぽさ、恩師の教え守る義理堅い一面も

鹿島DF内田篤人
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　サッカーのJ1鹿島は20日、元日本代表DF内田篤人（32）が、現役を引退すると発表した。23日のG大阪戦終了後に引退のあいさつを行い、24日にオンラインで記者会見を開く。歴代、内田を担当したスポニチ本紙記者が、その素顔を語った。

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　日本代表ながら、ジャニーズ系のルックス。鹿島のクラブハウスで海外テレビの女性リポーターから取材を受けていた篤人に、聞いたことがある。「自分のこと格好いいと思ってる？」。一瞬ニヤリとして、「思ってるよ」とため口で返してきた。

　だが、実際の篤人は男っぽい。日本代表の後、大勢の取材陣に囲まれると、不機嫌そうな表情で話が進まなかった。徐々に輪が解けて知っている記者だけになると、「鹿島担当じゃない人がいたからさ。話さなかったんだよ」と笑顔を見せ、トークが弾んだ。義理堅かった。清水東高の恩師・梅田先生の教えを守り、決して髪を染めなかった。信念は決して曲げなかった。

　2010年のW杯南アフリカ大会。キャンプ地のジョージに後輩記者が遅れて来ることになり、篤人に欲しいものがあるか聞いた。「DVDを全部見ちゃったから、何か持ってきてくれない。恋愛ものがいい」。映画の趣味は、その顔同様に可愛らしかった。（08～10年鹿島担当、現福島支局長・砂田　隆志）