柏エース止まらん！オルンガ7戦連発　J1記録大手

明治安田生命J1第11節   柏3―2神戸 （ 2020年8月19日    ノエスタ ）

＜神戸・柏＞後半32分、勝ち越しゴールを決め天を指差すオルンガ（撮影・中村　与志隆）
Photo By スポニチ

　柏のFWオルンガの勢いが止まらない。1―1の後半32分。ペナルティーエリア手前でボールを受けると、相手の厳しいディフェンスをものともせず、強引に左へ抜け出してネットを揺らした。J1で9人目となる7戦連発は、一時勝ち越しとなる値千金のゴールとなった

　「自分の結果よりもチームの勝利」と話す助っ人は、その言葉も体現していた。1点を追う後半開始直後の左クロスでは、ゴール前のオルンガがつぶれ役となり、後ろのMF仲間が頭で同点ゴール。「あそこでミカ（オルンガ）が、ニアでつぶれてくれたから」と感謝する“技あり”弾だった。

　一昨年途中に柏へ加入。2年目の昨季はJ2で27得点を記録し、今季は開幕11試合で12得点とゴールを量産する。J屈指のストライカーのもとには夏場に入り、国内外で海外移籍報道が過熱。そんな外野の声にも意に介さず、自らのできることに徹する姿勢が、活躍につながっている。

　横浜MのFWサリナスが2シーズンをまたいで記録した8試合連続ゴールのJ1記録に王手をかけた。次節23日は、アウェー大分戦。ネルシーニョ監督（70）が「彼が得点を量産することは、レイソルにとっても良いこと。このまま続けてほしい」と期待する柏の最強助っ人が、歴史に名を刻む。