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ドイツ移籍のFC東京・室屋 精神的強さの裏にある“楽しまなければもったいない”精神

[ 2020年8月14日 14:36 ]

独2部ハノーバーへの移籍が決まったDF室屋(C)F.C.TOKYO
Photo By 提供写真

 周囲に流されない、物事に一喜一憂しない。そして常に前向き。そんなメンタルがFC東京の日本代表DF室屋成(26)のサッカー人生を支えている。クラブは14日、室屋がドイツ2部ハノーバーに移籍すると発表。同日にオンラインで取材に応じた際にも「(海外挑戦のタイミングは)遅くも早くもない。自分のタイミングで行ければいいと思っていた」とブレなかった。

 自分が代表選手だという気負いもない。選出されることに誇りを持ってはいるが「正直、自分が代表選手だからというのは考えたことない」ときっぱり。そのうえで「いつも言っているが、その時の監督が好きな選手を選ぶものだと思っている。今は森保さんが監督だから選んでもらっているだけで、違う人だったら選ばれないかもしれない」と飄々としている。

 どのような事も楽しめる性格なのも室屋を室屋たらしめる強烈な武器だ。初の海外挑戦にも「普通にチームの輪に入っていけるタイプだと思う。気にせず、単語とか並べてコミュニケーションを取ればなんとかなるのかな(笑い)」と意に介さない。むしろ日本とは違う考え方、風景、環境とふれ合えることが楽しみだという。

 サイドバック転向の時も動揺ではなく、新しいことにチャレンジできる面白さが勝った。当時、青森山田高に在籍する高校2年生。「U―17日本代表に行く前はサイドハーフだったけど、そこでサイドバックを経験して、戻ってきたらそのままサイドバックになってた」。特に違和感はなく、スッとチームに馴染んだ。サイドハーフとしての行き詰まりを感じていたのも無関係ではないが「走りながらボールを受けるのは得意だし、サイドバックの方が向いている」とコンバートを自然と受け入れていた。

 「結局はメンタルなんですよ。サッカーだけじゃなくて、人生も。どれだけキツくても、テンションを上げたら仕事ってできる。ご飯だって暗い気持ちで食べていたら美味しくない。プラスに考えていたらなんだってどうにかなる」

 異国、言葉、その他諸々の条件は室屋にとって壁ではない。「今まで築いてきたものをなくしたって、生きていけるじゃないですか。サッカー選手じゃなくなったって、どうにかなりますよ」。そもそもがプロのサッカー選手になれるなんて思っていなかったところからのスタートだ。失うものなんて何もない。だからこそ、楽しまなければもったいない。果敢にピッチを駆け上がるサイドバックは、プレースタイルと同じように、前を見据えて進んでいく。

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