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鳥栖 感染拡大の背景 見え隠れする甘い管理

[ 2020年8月13日 05:30 ]

8日に鹿島戦を指揮した鳥栖の金監督
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 鳥栖はコロナ感染を疑うことを怠って熱中症を前提とした体調不良の対処をするなど、認識の甘さが露呈した。

 金監督は8日昼に体調に違和感があったが、クラブに申告せず夜の鹿島戦を指揮した。9日夜には発熱。しかし、10日朝に平熱に戻ったとして練習に参加した。その後、メディカルスタッフに倦怠(けんたい)感を相談し、熱中症を念頭に病院で点滴を打つよう助言されたという。念のために受けたPCR検査で感染が発覚した。

 クラブが再三、対策徹底を主張する一方、9日のクラブハウス内での首脳陣ミーティングではマスクを外す場面があったことも判明。監督の体調把握は10日になってからだった。1日のFC東京戦では遠征に同行した選手が前日に発熱し、当日にチームを離れたこともあった。休養を取ったり、体調不安の報告をしたりする重要性の認識欠如があったことは否めない。甘い管理がクラスターを生んだ可能性は高い。

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