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キャプテン本田 さすがの存在感!3カ月ぶり公式戦でボタフォゴ6発快勝導いた

[ 2020年6月30日 05:30 ]

リオデジャネイロ州選手権   ボタフォゴ6-2カボフリエンセ ( 2020年6月28日 )

背中に医療従事者へのメセージを掲げるボタフォゴの本田
Photo By ゲッティ=共同

 ブラジル1部ボタフォゴの元日本代表MF本田圭佑(34)が28日、約3カ月ぶりとなる公式戦のピッチに立った。新型コロナウイルス感染拡大が深刻な状況で、賛否両論が渦巻く中、再開初戦となったリオデジャネイロ州選手権のホーム・カボフリエンセ戦にフル出場。ニュールックで登場した本田は得点こそなかったものの、キャプテンマークを巻いて存在感を発揮し、チームも6―2で快勝した。 

 ピッチに入ればやはり本田だった。伸びた髪をヘアバンドで留め、口ひげ&あごひげを蓄えたニュールックで登場すると司令塔としてチームを掌握。得点こそなかったが、入団2戦目にしてキャプテンマークを巻いてプレーするなど絶大な存在感を発揮した。チームも6発大勝。本田はSNSで「Great team effort(素晴らしいチームの努力)。Vamos!(行こうぜ)」と喜びをつづった。

 新型コロナウイルス感染拡大に歯止めが利かないブラジル。今や感染者、死者数ともに米国に次ぐ世界2位となり、賛否が渦巻く中での再開だった。本田も18日にツイッターで「リーグを再開する論理的な理由を知りたいと思うのはおかしい?」と疑問を呈し、選手はこの日「良いプロトコルは人生を尊重するもの」と書かれた横断幕を手にピッチへ入場。メディアを通じて連盟を批判したアウトゥオリ監督は、15日間の活動停止処分が科され、クラブの異議申し立てで保留になったものの、この試合は抗議の意味も含めてベンチ入りしなかった。

 本田にとってはPKでデビュー弾を決めた3月15日のバングー戦以来の公式戦。その間、3カ月分の給与返上を申し出るなど“らしさ”を見せたが、ピッチ内でも本田は本田だ。3―4―3布陣のボランチでフル出場。攻守に積極的なプレーで勝利に導いた。来年に延期された東京五輪出場を目標と公言する本田が、厳しい状況下の再開初戦でも、さすがの存在感を示した。

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