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長谷部“無観客慣れ”に危機感…無事シーズン終了も「サッカーを見なくなったという人が結構いる」

[ 2020年6月30日 05:30 ]

フランクフルトの長谷部誠(本人提供)
Photo By 共同

 ドイツ1部リーグ、Eフランクフルトの長谷部誠(36)がオンラインでインタビューに応じ、新型コロナウイルス禍による中断があった異例のシーズンを振り返った。

 ――コロナ対策の下、リーグ戦が終わった。

 「一つ自分の中で恐怖心というか不安に思っているのは、全体が無観客試合に慣れてしまっていること。(放送権収入を得るという)経済の部分で無観客試合をしてシーズンを終えられたのはいいけど、それによって失ったものも正直ちょっとあるんじゃないかなという危機感がある」

 ――失ったものとは。

 「実際にスタジアムに行かなくなっただけでなく、“臨場感が伝わってこない、面白くない”からとテレビでもサッカーを見なくなったという人が結構いると聞く。そこをどう取り戻して、より良くしていけるかは、サッカー界が真剣に考えなきゃいけない」

 ――ピッチで感じた難しさは。

 「本当に喜怒哀楽は減る。プレーにも影響は出る。最後の一歩、スライディングをするか、サポーターの後押しがあるからいけるところもある。ホームの優位性も全くなくなった。こういう中でサッカーをやる意味を考えてしまっていた」

 ――以前は満員のスタジアムでのプレーが当たり前だった。

 「コロナの前の形に戻るには時間がかかるかなと思う。やっぱり本当にこれまで当たり前にあったものが急になくなって、自分たちがどれだけ幸せだったかを感じた。あの幸せな場所にできるだけ早く戻りたい」

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2020年6月30日のニュース