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今治 矢野社長 自ら陣頭指揮「今までやったことのなかった仕掛けをやらせていただきました」

[ 2020年6月25日 05:00 ]

 災禍や悲劇に下を向くだけでは前に進めない。全世界の機能を麻痺させた新型コロナウイルス禍。今治も活動停止を強いられる中、矢野社長が強調したのはポジティブシンキングだった。

 「起こったことには全て意味があるということを肝に銘じて、今までやったことのなかった仕掛けをやらせていただきました」

 最も力を入れたのが情報発信。クラブのSNSを通じ、今治の観光名所や応援歌を紹介し、サポーターとのつながりを強化した。自粛を強いられていた選手も“参戦”。家でできる体操や練習を披露する姿を通じ、選手としての自分をアピールした。

 「もし普通にリーグ戦があったら、そんなことを考えなかったかもしれない。そういう意味では収穫といえます」

 コロナの影響もあり、新スタジアムの着工も今年10月から22年1月に延びた。「猶予をいただいて、よりスタジアムを身近な場所に感じてもらえるようなアイデアを出していければいい」。どこまでも前向きに――。この姿勢が次なる夢も近づける。
  

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2020年6月25日のニュース