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横浜 FW津久井匠海と7月からプロ契約、ユース所属高校生とはクラブ初 各年代で代表選出

[ 2020年6月25日 17:01 ]

横浜と高校生で初めてプロ契約を結んだ津久井(C)Y.F.M
Photo By 提供写真

 J1横浜は25日、ユース所属のFW津久井匠海(18)と7月1日からプロ契約を締結することを発表した。クラブがユース所属の高校生とプロ契約を結ぶのは史上初めて。オンラインの記者会見に出席した津久井は「ユースでマリノスに入った時から、高校生のうちにプロになりたいという強い意志を持っていた。その目標を達成できて素直に嬉しい」と笑顔を見せた。

 17年のU―15クラブユース選手権大会で得点王となり、U―16、U―17、U―18日本代表に選出された実績を持つ。コロナ禍によるリーグ中断中にトップチームの練習参加が増え、パフォーマンスが次第に向上。「この成長曲線を止めないで、そのままトップチームの練習に参加できる環境を整えられないだろうか」(小倉スポーティングダイレクター)とクラブが本人や両親などと話し合いを持ち、2種登録よりも更に練習参加機会を増やせるプロ契約締結に至った。

 持ち味は推進力や高い得点力。ポステコグルー監督は「彼は得点力のあるウイングの選手だと思っている。フィジカルの強さ、スピード、良い技術を持っている。まだまだ成長していく必要はあるが、将来的にはF・マリノスの選手として多くのゴールをもたらす選手になる可能性を秘めている」と期待する。

 ライバルとなるのは昨季J1得点王でMVPのFW仲川輝人やMF水沼宏太など実力者たち。「同じレベルにいかないと成長しない。リスペクトし過ぎずに挑戦していきたい」。理想とする選手の一人にはその仲川を挙げ、「守備も攻撃もできて、アシストもできて得点も決められるようなオールラウンダーな選手になりたい」と力を込めた。

 公式戦はリーグ戦を皮切りに7月4日から再開する。ACLなども含めかつてない過密日程の中で、若手に出場機会が回ってくる可能性は十分。「チャンスをつかみ取って、早いうちにピッチに立って活躍すること」と今年の目標を掲げ、将来的には「世界に出て活躍して、日本代表になってW杯に出たい」という夢も語った。
 
 ◆津久井 匠海(つくい・たくみ)2002年(平14)4月30日生まれ、群馬県出身の18歳。太田市立沢野小学校(江南南サッカー少年団)、太田市立南中学校(クマガヤサッカースポーツクラブ)を経て横浜ユースに入団。幼少期からのあこがれはMF原口元気(29=ハノーバー)。1メートル77、75キロ。

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2020年6月25日のニュース