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鹿島DF町田浩樹 貴重な左利きCB 新監督の下で成長誓う!

[ 2020年2月1日 08:30 ]

2020・J1 東京五輪世代注目の男(1)

鹿島のU―23日本代表DF町田
Photo By スポニチ

 Jリーグはいよいよ21日に開幕する。スポニチでは「東京五輪世代注目の男」をテーマに、全18クラブの担当記者が有力選手を紹介。第1回は鹿島のDF町田浩樹(22)。U―23アジア選手権にも出場した貴重な左利きの大型センターバック(CB)が、ザーゴ新監督の下で新たなスタイルを目指すチームで成長を遂げる。

 鹿島の新たなスタイルが、町田の成長を早めそうだ。今季、クラブが目指すのは「積極的に主導権を奪うサッカー」。CBはテンポ良くパスをつなぎ、時には逆サイドへの大きな展開など攻撃のスイッチを入れる重要なタスクを担うが、「左利きのCBはチームで僕しかいない。良さを出していきたい」。1メートル90の長身を生かした空中戦だけでなく、左足から繰り出される高精度のキックはザーゴ流ポゼッションサッカーの武器になり得る。

 昨季は本職のCBだけでなく左サイドバック(SB)としても出場し、プレーの幅を広げた。今季はSBが本職の選手がチームに多く加入し、CBに専念できる。経験豊富なDF奈良が加入するなどポジション争いは依然、激しいが「競争はそこまで気にしていないし、勝ち残っていかないと五輪の舞台もない。激しい競争の中で、しっかりアピールしたい」と力強く語る。

 日本代表の一員として臨んだ1月のU―23アジア選手権は、3戦未勝利でまさかの1次リーグ敗退。大会期間中には緊急の選手ミーティングを開き、意見をぶつけ合ったが、自身もインパクトを残せず「シンプルに力が足りなかった。引いた相手に対して効率的に得点を奪えなかったのが敗因」ともどかしさだけが心に残った。

 だからこそ「この経験を無駄にしてはいけない。五輪まで時間がないので、短期間でどれだけ成長できるかが鍵になる」とクラブでの成長を誓う。半年間の成果が、大舞台につながっていく。

 ◆町田 浩樹(まちだ・こうき)1997年(平9)8月25日生まれ、茨城県つくば市出身の22歳。5歳でサッカーを始め、手代木SCから鹿島アントラーズつくばジュニアユース、鹿島ユースへと進み、15年に高円宮杯U―18チャンピオンシップ初優勝の原動力に。16年にトップチーム昇格。17年5月の神戸戦でJリーグ初出場。U―16から現在のU―23まで、各世代別日本代表。1メートル90、80キロ。利き足は左。

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2020年2月1日のニュース