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松本、布啓一郎新監督決定的 今季J3群馬で指揮

[ 2019年12月11日 05:30 ]

 来季J2に降格する松本山雅の新監督に今季J3群馬を率いた布啓一郎監督(58)の就任が決定的となったことが10日、分かった。関係者によると既に交渉はまとまっており、近日中にも発表される見込み。

 市船橋監督時代に全国高校選手権、全国高校総体で各4度優勝、U―16、U―19日本代表を指揮するなど若手育成に定評がある布監督。山雅の新卒選手で定位置を確保するまでに成長したのは過去8年で今夏にポルトガル1部マリティモに移籍したFW前田のみ。生え抜き選手育成は急務なだけに、ぴったり合う人材だ。

 また、反町監督が北京五輪日本代表を率いている時に日本協会の技術副委員長を務めていたのが布監督。神田社長は「積み重ねたものを無駄にしたくない。スクラップ&ビルドではダメ」とこれまでの8年間で構築した良い部分は生かしたい考え。今季J3最多の59得点で群馬をJ2昇格に導いた手腕は、J1でも通用した山雅の守備力をベースにワーストの21得点に終わった攻撃面の改革も期待できる。J1復帰に挑む来季へ、期待感は増す一方だ。

 ◆布 啓一郎(ぬの・けいいちろう)1960年(昭35)12月21日生まれ、千葉県出身の58歳。千葉東高―日体大を経て84年から市船橋高の監督に就任。U―16日本代表監督、日本協会技術委員、U―19日本代表監督を歴任して18年からJ3群馬の監督に就任。今季は2位の成績を収め、J2昇格を決めた。

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2019年12月11日のニュース