×

熊谷、なでしこ110戦目で初ゴール!あっぱれ新ユニ1号

[ 2019年11月11日 05:30 ]

国際親善試合   日本2―0南アフリカ ( 2019年11月10日    ミクスタ )

<日本・南アフリカ>前半、先制ゴールを決め、長谷川(右)と喜ぶ熊谷
Photo By 共同

 FIFAランク10位のなでしこジャパンは10日、ミクニワールドスタジアム北九州で同55位の南アフリカ代表と国際親善試合を行い、2―0で勝利した。前半20分、主将のDF熊谷紗希(29=リヨン)が国際Aマッチ110試合目にして初得点となる先制点を記録した。今夏のW杯フランス大会は16強で敗退。以降の国際親善試合を10月のカナダ戦に続いて2連勝としたが、攻守に課題は残った。

 海が映える美しい会場で、主将がひときわ大きく跳び上がった。CKからDF土光がシュート。相手DFがラインギリギリではじいたこぼれ球を、熊谷は頭で押し込んだ。「何よりうれしかったですけど、やっと入ったなという方が大きい」と笑った。

 08年3月の代表デビューから110試合目で初ゴール。FW岩渕が「ネタだった」と明かすように、チーム内ではいつも注目の的だった。前夜には高倉監督が「そろそろいいんじゃないか?」と一声。ついに飛び出した。

 「日本晴れ」をイメージにした新ユニホームでの1号。“あっぱれ”なゴールだった一方でチームには課題も残った。前半は相手の独特な足の出し方や速さに苦戦し、ボールを失い、速攻を食らう場面も。修正して攻勢を強めた後半は細部の攻撃に精彩を欠いた。

 高倉監督は熊谷のセンターバックの相棒に初先発の土光を、遠藤と宮川は従来と違う位置で起用した。東京五輪を見据えた挑戦で見えた課題も多い。11年W杯ドイツ大会優勝メンバーの熊谷は「もっともっと戦えるチームになりたい」と進化を誓った。

続きを表示

この記事のフォト

2019年11月11日のニュース