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森保J 絶対優位も要警戒“キルギスの久保”20歳MFシュクロフ

[ 2019年11月11日 05:30 ]

W杯アジア2次予選   日本―キルギス ( 2019年11月14日    ビシケク )

出発する(前列左から)佐々木、山口、(2列目左から)畠中、橋本、永井、(後列左から)鈴木、森保監督、室屋(撮影・尾崎 有希)
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 サッカー日本代表が14日の22年W杯カタール大会アジア2次予選で対戦するキルギス代表に、新進気鋭の“秘密兵器”がいることが判明した。今年すい星のごとく出現したMFアリマルドン・シュクロフ(20)だ。酷似する体格やキャリアなどまさに「キルギスの久保」で、4連勝を狙う森保ジャパンの前に立ちはだかりそうだ。森保一監督(51)を始め国内組7選手は10日、決戦の地に向け日本を出発した。

 キルギスにも若きスターがいた。今夏、トルコ2部のボルスポルに電撃移籍したシュクロフだ。キルギスのミルラン駐日特命全権大使も「若くて将来性があって、技術が高い選手」と太鼓判を押す20歳の期待の星。今年に入りA代表でもキーマンとして活躍しており、日本戦も先発出場する可能性は十分にあるという。

 キルギスとは昨年11月に国際親善マッチで対戦。その時は開始2分にDF山中が得点を挙げるなど4―0で快勝したが、森保監督も「アジアの中でも欧州に近いフィジカルの強さを持っている」と警戒するなど、決して侮れない相手だ。しかも当時からメンバーは半分近く入れ替わっており、不透明な点も多い。中でも今や大きな役割を担っているシュクロフは不気味な存在だ。

 今年1月のアジア杯ではメンバー漏れしたシュクロフだが、17歳でA代表デビュー。元々、大きな期待を背負っていたという。その期待通り9月にスタートしたW杯2次予選で再びA代表入りすると、先発デビューを飾った10月10日のミャンマー戦では2得点の活躍。7―0の大勝に大きく貢献した。続く2―1で勝利した同15日のモンゴル戦でもミルラン特命全権大使が「凄い良い内容だった」と褒めちぎるほどのプレーを見せた。

 1メートル70と小柄ながら、左右両足で精度の高いパスを出せる高い技術を誇る。ドリブルも得意でゴールへの執着心をあらわにする姿は、まさに「キルギスの久保」。日本の絶対優位は揺るがないものの、秘密兵器の存在は不気味だ。

 ◆アリマルドン・シュクロフ 1999年9月28日生まれ、キルギス出身の20歳。キルギス1部のアブディシュアタ・カントで頭角を現し、今夏にトルコ2部ボルスポルに移籍。キルギス代表ではU―16世代から着実にステップアップし、17年にA代表デビュー。国際Aマッチは5試合2得点。攻撃的MF。1メートル70、64キロ。利き足は右。

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