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土居2発!鹿島 アウェーゴール数で広島上回りACL8強

[ 2019年6月26日 05:30 ]

ACL決勝トーナメント1回戦第1戦   鹿島2-3広島 ( 2019年6月25日    Eスタ )

<広島―鹿島>前半、ゴールを決め、ガッツポーズの鹿島・土居(右)
Photo By 共同

 決勝トーナメント1回戦の第2戦が行われ、2連覇を目指す鹿島が8強進出を決めた。鹿島はアウェーで広島に2―3で敗れ、2戦合計3―3となったが、アウェーゴール数で上回った。FW土居聖真(27)が2ゴールを挙げた。準々決勝は第1戦が8月26~28日、第2戦は9月16~18日に行われる。

 これが常勝軍団の、ACL王者のプライドだ。敗れはしたもののアウェーゴールの差で2大会連続8強入り。今大会初得点を含む全2ゴールを挙げたFW土居は「今日の90分間だけを見れば負けだけど次に進むのは僕たち。胸を張って良いと思う」と顔を上げた。

 想定外のアクシデントで幕を開けた。前半4分にDF鄭昇炫(チョンスンヒョン)が左足を痛めて負傷交代。内田や安西、山本ら守備陣に負傷者が相次ぐ中、高卒1年目の18歳DF関川のスクランブル出場を余儀なくされた。さらに劣勢に立たされた後半は、連続失点で逆転を許した。大会規定ではもう1点奪われれば、勝敗が逆転する状況。土俵際まで追い込まれたが、44分にカウンターから土居が勝負を決定づける得点を奪い、チームを救った。

 48度目のバースデーを迎えたという父・通孝さんに「良いプレゼントになった」と土居は笑顔。23日に47歳になったばかりの大岩監督も「得点もそうだけど、前線からのチェースやボールの引き出しなど、全てを出してくれたゲームだった。非常に評価しています」と“孝行息子”に感謝した。

 シュート数はわずか4本で、内容も結果も褒められたものではない。それでも勝つのが鹿島。ACL連覇へ向けて、こういう勝ち上がり方も必要だ。

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