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なでしこ坂口&岩渕 間に合わせる!6・10アルゼンチン戦へ焦らず別メニュー調整

[ 2019年5月23日 05:30 ]

W杯に向けた合宿で調整する(奥左から)岩渕、長谷川ら女子日本代表
Photo By 共同

 6月7日開幕のW杯フランス大会に臨むなでしこジャパンは22日、千葉県内で国内合宿をスタートさせた。高倉麻子監督(51)は26日まで行われる今回の合宿で選手のコンディション向上と守備の改善に重きを置くと説明。W杯経験者のMF阪口夢穂(31)やFW岩渕真奈(26)ら4選手は別メニュー調整となったが、1次リーグ初戦のアルゼンチン戦には間に合わせる覚悟を口にした。

 トレーニングパートナーを含め25選手が参加した合宿初日。約1時間の練習を穏やかな表情で見守った高倉監督は「いよいよ始まるんだな、という気持ち。やれることをしっかりやっていくだけ」と決意表明した。

 26日まで続く国内合宿のテーマはコンディション向上と、課題としている守備の再確認だ。この日は週末のリーグ戦で負傷交代したFW植木、FW小林がグラウンド横でバイクをこぐなど完全に別メニュー調整。右膝負傷から実戦復帰を目指す阪口と、2日のリーグ戦で右膝を負傷した岩渕は一部メニューをこなしたものの、ボールを使ったトレーニングには参加しなかった。高倉監督は「慌てず状況を確認して、段階を踏みながら」と復帰を急がせない考え。4回目のW杯となる阪口は「コンディションを合わせられるように頑張っていきたい」と話し、同じく3回目の岩渕も「これから徐々にやっていく。順調にいけば問題ないと思う」と見通しを明かした。4人とも本大会での復帰を視野に調整を続けていく。

 守備の改善策として、体格の大きな外国勢を想定し週末に男子大学生と合同トレーニングを行うことが決定。フランス、ドイツと対戦した4月の欧州遠征ではクロスやセットプレーから失点を重ねただけに、指揮官は「無理やりにでも突破してボールを上げてというように、男子大学生のフィジカル的な強さを発揮してもらいたい」とリクエストをする意向だ。選手のコンディションと守備。2つのテーマを掲げ、なでしこがいよいよ最後の仕上げに入った。

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