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メッシ6度目得点王も バルサ補強苦しい?グリーズマン獲得を“拒否”

[ 2019年5月21日 09:00 ]

スペイン1部   バルセロナ2―2エイバル ( 2019年5月19日 )

2ゴールを決めたメッシ
Photo By AP

 スペイン1部リーグは19日、最終節の2試合が行われ、2連覇を決めていたバルセロナはエイバル戦でFWリオネル・メッシ(31)が2得点。今季36ゴールで、テルモ・サラ(ビルバオ)に並ぶ歴代最多6度目の得点王に輝いた。

 レアル・マドリードはベティスに敗れ、20季ぶりとなる12敗目。それぞれ欧州チャンピオンズリーグ(CL)奪還を目指し選手補強を本格化させるが、スター軍団ゆえの難題が表面化している。なお、「蹴球大陸」は最終回となります。

 主将としてバルセロナをリーグ連覇に導いたメッシが、リーグ最終戦を2発で締めた。前半31分に左足で決めると、1分後に速攻からループで36点目。スペイン国王杯は25日決勝で、勝てば史上初の5連覇となる。バルベルデ監督は「安定した戦いができた」と誇ったが、4季ぶり頂点を狙った欧州CLはリバプールに大逆転を許し準決勝で敗退した。

 欧州タイトル奪還に向け、今オフ補強の目玉として狙うのが、Aマドリード退団を宣言したフランス代表FWグリーズマンだが、一筋縄ではいかない可能性が浮上している。地元紙スポルトは、18日に「選手たちがグリーズマン獲得にノー」と報道。
 
 メッシも望んでいないという。翌日にムンド・デポルティボ紙は「監督と選手多数は賛成」とも伝えたが、発言力が強いメッシらを納得させつつ、マンチェスターUなど金満クラブとの争奪戦に勝つのは容易ではない。

 一方、欧州CL4連覇を逃すなど無冠に終わったRマドリードは、補強の前に“不良債権処理”に苦しんでいる。昨季までC・ロナウド、ベンゼマとともに「BBC」と呼ばれたFWベールは、3月に復帰したジダン監督から戦力外を宣告されたが、引き取り手がないと報じられている。3試合ぶりにベンチ入りしたベティス戦は出番なしに終わった。

 負傷離脱が多く、1700万ユーロ(約21億円)とされる高額年俸もネック。英紙タイムズは19日、クラブは移籍金ゼロでも放出する方針と報じた。13年に当時史上最高の移籍金1億ユーロ(約130億円)で獲得したスターの大バーゲンセールに成功し、パリSGからフランス代表FWエムバペらを獲得できたとしても、今季露呈したC・ロナウドの穴を埋めるのは極めて厳しいといえそうだ。

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2019年5月21日のニュース