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香川加入のトルコリーグとは?ビッグ3がV独占 ファンの熱狂「異次元」

[ 2019年2月5日 08:55 ]

トルコ1部   ベシクタシュ6―2アンタルヤスポル ( 2019年2月3日 )

香川真司
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 ベシクタシュに加入した香川の活躍がトルコ1部優勝争いの行方を左右するかもしれない。2発デビューで2試合ぶり勝利に貢献したことで前節6位から3位浮上。前日引き分けた長友の2位ガラタサライとの勝ち点差は3に縮まった。1部昇格5季目の新興バシャクシェヒルが首位を快走中だが、ギュネシュ監督は「リーグ戦はマラソンのようなもの」と残り14戦での追い上げを見据えた。

 トルコ人指揮官の自信は、歴史に裏打ちされている。59年の1部リーグ発足以来一度も降格がないベシクタシュ、ガラタサライ、フェネルバフチェがタイトルをほぼ独占してきた。リーグ優勝経験があるのはトラブゾンスポル(6回)とブルサスポル(1回)を合わせて5チームだけ。過去62季中55季をビッグ3が制しており“勝率”は89%にも上る。

 イスタンブールに本拠地を置く3クラブは最も人気が高くライバル関係も激しい。宿敵とのダービーでサポーターの熱狂ぶりはセリエAのインテル・ミラノで7年プレーした長友も驚く。昨年12月のベシクタシュ戦前日に本拠地で行われた練習に4万人超のファンが集結。発煙筒でスタンドが赤くなる光景を長友はツイッターで「熱量が異次元」と表現した。

 一部サポーターの過激な行動が、長年の問題だ。13年にはガラタサライとフェネルバフチェのファンの間で刺殺事件が発生。最近は警備強化が進んでいるが、昨年4月のトルコ杯でギュネシュ監督がフェネルバフチェの観客による投棄物で頭を負傷するなど、依然としてトラブルは起きている。香川と長友の直接対決は5月5日の予定。リーグ残り4戦の第31節で天王山となることは必至で、ピッチ内外で宿敵同士の激しい戦いが繰り広げられそうだ。

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2019年2月5日のニュース