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ベルギー、快勝で史上最高3位 アザール、有終ダメ押しゴール

[ 2018年7月15日 05:30 ]

ロシアW杯・3位決定戦   ベルギー2―0イングランド ( 2018年7月14日    サンクトペテルブルク )

後半、2点目のゴールを決めるベルギーのE・アザール(右)
Photo By 共同

 3位決定戦が14日に行われ、ベルギーがイングランドを2―0で下し、過去最高の3位に輝いた。前半4分にDFトーマス・ムニエ(26=パリ・サンジェルマン)が先制点を決め、W杯記録に並ぶ今大会チーム10人目の得点者となった。後半37分にはFWエデン・アザール(27=チェルシー)が今大会3点目を決めた。イングランドは90年大会以来の4位。今大会最多6得点のFWハリー・ケーン(24=トットナム)は無得点に終わった。 

 W杯記録弾で先制した。準決勝フランス戦で出場停止だったムニエが、前半4分に今大会初得点。ルカクのスルーパスから左ウイングのシャドリが左クロスを上げ、ゴール前に走り込んだ右ウイングが押し込んだ。今大会チーム10人目の得点者となり、82年大会のフランスと06年大会のイタリアに並び1大会での史上最多となった。

 悔しさを晴らした。事実上の決勝と評された準決勝でフランスに0―1で惜敗。エースのFWルカクがシュート1本に抑えられるなど、準々決勝まで今大会最多の14得点を挙げていた攻撃陣が初めて無得点に終わり、開幕から5連勝の快進撃が止まった。ムニエはベルギー初の決勝進出を懸けた大一番に累積警告のため出場停止だった。「本当にガッカリした。同点に追いつくことを祈っていたけど駄目だった」。初優勝の夢は断たれたが、すぐに気持ちを切り替えた。

 「ベルギーの歴史を塗り替えようぜ」。過去最高成績だった86年大会の4位を超える3位を目指し、自身もチームもモチベーションは落ちなかった。後半25分には相手MFダイアーのシュートを、トットナムで同僚のDFアルデルウェイレルトが間一髪クリアした。

 決勝トーナメント1回戦では日本に2点ビハインドから追いつき、終了間際のスーパーカウンターで劇的な逆転勝ち。準々決勝では6度目の優勝を狙ったブラジルを速攻からのデブルイネ弾などで撃破した。この日は世界に衝撃を与えたカウンターで、終了間際にデブルイネのパスからE・アザールがダメ押しゴールを決めた。

 マルティネス監督の下、相手によって3バックと4バックを使い分けるなど、柔軟な戦術も光った。黄金世代が円熟期を迎えた赤い悪魔が、堂々の世界3位に輝いた。

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