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モドリッチ、W栄冠へ 18年欧州CLに続きW杯の栄冠も頂く

[ 2018年7月15日 05:30 ]

ロシアW杯・決勝   フランス―クロアチア ( 2018年7月15日    モスクワ・ルジニキ )

クロアチアのモドリッチ
Photo By 共同

 13日に練習を再開したクロアチアのイレブンからは、3戦連続で延長を戦った疲労よりも初の世界一を狙う高揚感が漂う。「優勝トロフィーを掲げるために全てを出し尽くす。自分のサッカー人生で獲得した全てのトロフィーと引き換えてでも構わない」。FIFA公式インタビューに応じた大黒柱モドリッチも強い決意を口にした。

 所属するRマドリードでは今季、欧州CL3連覇に貢献。同一年にCLとW杯の決勝に出場して「2冠」に輝けば史上4人目だが、勝敗にかかわらず現時点で「ゴールデンボール(大会MVP)」の本命だ。6試合計604分間のプレー、走行距離63キロは今大会最多。献身的に走り回って368本のパスを通し、主将としてクロアチアを初の決勝へ導いた。さらに、C・ロナウドとメッシが過去10年独占してきたバロンドールの有力候補にも浮上。モドリッチは「個人賞は意識していない。重要なのはクロアチアの勝利」と話すが、MFラキティッチは「バロンドールの資格もあるし、僕らが勝てばルカ(モドリッチ)が絶対MVP」と強調した。

 旧ユーゴスラビアからの独立紛争の中で育ち、祖父はセルビア軍に射殺され、家族と逃げ延びた。だが、難民生活で親しんだサッカーでのし上がり、祖国を98年大会の3位を超える舞台へと導いた。「誰も予想しなかっただろうけど、僕らはまだ止まらないよ」。クロアチアの人口は約410万人。決勝で約6700万人のフランスを破れば、約340万人のウルグアイに次ぐ小国の優勝チームとして歴史に名を刻む。

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2018年7月15日のニュース