×

急成長遂げる19歳 浦和・橋岡が胸に刻んだ侍ブルーの雄姿「4年後は自分が」

[ 2018年7月15日 11:00 ]

浦和・橋岡
Photo By スポニチ

 4年後の右サイドを任せたい選手がいる。浦和の橋岡大樹(19)だ。高卒ルーキーながら今季は既に9試合に出場。4月の清水戦では高速クロスでプロ初アシストも記録した。シュート回転をかけたストレート系の弾道は池田伸康コーチの助言を即実践したもの。カーブ系ばかりではなくクロスの球種にもバリエーションを持つ。元々、センターバックが本職だが、吸収力はスポンジ並み。急成長を続けている。

 先月、U―19日本代表の一員としてロシア遠征、W杯の生観戦を経験した。釘付けになったのは右サイドバックの酒井宏樹(28=マルセイユ)のプレー。「身長も僕とそんなに変わらない。対人も強く、推進力もある。クロスの質も高い。ああいう選手になりたいです。これからも酒井宏樹選手のプレーを見てきたいです」。W杯を体感するだけでなく、すぐに明確な目標を見つけるあたりも頼もしい。

 元々、サラブレッドの血を継ぐ。棒高跳び元日本記録保持者の橋岡利行さんを叔父に持ち、母の深雪さんは中学日本記録をマークするほどの短距離選手だった。走り幅跳びで今年の日本選手権を制し、東京五輪の星として期待される橋岡優輝(19=日大)はいとこにあたる。「負けてられないです」と話す。まずは一緒に2年後の東京五輪に出場し、22年にはW杯カタール大会へ。これが橋岡の目指す道だ。

 先日、白髪がやや目立つようになったため1度、髪の毛を黒く染めた。だが時間の経過とともに色が落ち始め“茶髪”に変わってしまった。すると橋岡は「(茶髪は)僕にはまだ早い」とすぐに自分で市販の髪染め剤を購入し、黒く染め直したという。ファン、サポーターからサインを求められることも多くなったが、決して浮かれず、謙虚な姿勢は変わらない。

 橋岡は言う。「W杯を生で見させてもらい4年後に出たい気持ちはより強くなりました。ベルギー戦は見ていて本当に鳥肌が立ちましたし、今度は自分が感動を与えられる側になりたい」。日々、成長曲線を描く期待の19歳は目を輝かせていた。

続きを表示

2018年7月15日のニュース