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【佐々木則夫 視点】イングランド 下の世代から育成、チームづくり素晴らしい

[ 2018年7月5日 09:16 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   イングランド1―1(PK4―3)コロンビア ( 2018年7月3日    モスクワ )

<コロンビア・イングランド>PK戦、コロンビア5人目・バッカのPKを止めるピックフォード(撮影・西尾 大助)
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 イングランドのここまでのチームづくりが素晴らしかった。30代は一人だけで、パスをつなぐ攻守にモダンなサッカーをしていた。サウスゲート監督は2年前にU―21代表監督から昇格しただけに、若手の特徴をよくつかんでいる。さらにU―21でやっていたサッカーをA代表で継続させ、チーム戦術が浸透して質が高い。それが今大会の好調につながっていると思う。私もU―20日本代表とA代表を一貫して見たことがあり、下から岩渕、熊谷、菅沢、中島、宇津木らが上がってきた。A代表と下の世代の代表がつながることは、経験を積み上げる上でもメリットは大きい。

 今大会の決勝トーナメント1回戦は僅差が多く、勝ち上がるには、さらに深い戦略も重要だと痛感した。1次リーグで余裕のある戦いができたイングランドは、1次リーグ第3戦で主力を9人休ませた。この試合でも後半終了直前に追いつかれたが、体力的にも精神的にも余裕があった。その差がPK戦で勝てた要因だと思う。(元なでしこジャパン監督)

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