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香川“吉兆”のスタメン復帰!充電完了 欧州キラー弾決める

[ 2018年7月2日 05:30 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   日本―ベルギー ( 2018年7月2日    ロストフナドヌー )

笑顔でランニングをする(右から)酒井宏、香川、大迫(撮影・小海途 良幹)
Photo By スポニチ

 日本代表は2日(日本時間3日午前3時)、ロストフナドヌーで開催される決勝トーナメント1回戦でFIFAランク3位の強豪、ベルギーと対戦する。史上初の8強入りへ向けて、トップ下には第2戦までと同様、MF香川真司(29=ドルトムント)が起用される見込み。日本サッカー史上初の決勝トーナメントゴールを挙げ、新たな歴史の扉を切り開く。

 背番号10の真骨頂を発揮するのは、ここからだ。1次リーグ第3戦のポーランド戦で“温存”された香川は不敵な笑みを浮かべた。

 「良い休養になりました。ここからが本当の戦い。僕はそう捉えているし、改めて気を引き締めて次に臨みたい。そこに全力を尽くして、良い準備をしたいと思います」

 スタメン6人を入れ替え、残り10分間のボール回し。大ブーイングを浴びながらも、結果を残してくれた仲間たちの姿を目に焼き付けた。前人未到の8強入りへ、次は自身が応える番。チームは中3日でも、香川は中7日。余力は十分ある。

 16年6月7日の親善試合ボスニア・ヘルツェゴビナから始まり、欧州勢に対しては直近5戦全敗。西野体制発足後も親善試合スイス戦(6月8日)とポーランド戦に敗れている。決戦前に苦しいデータが並ぶ。だが香川にとっては当てはまらない数字だ。なぜならスイス戦は2点ビハインドの後半31分からの出場。ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベルギー、ウクライナ、ポーランド戦ではピッチにすら立っていない。逆にスタメン出場した試合は対欧州勢3連勝中だ。

 10年W杯南アフリカ大会以降、日本代表は欧州勢と21試合を行い、8勝3分け10敗とほぼ五分の成績を残している。だが香川不在、もしくは途中出場時は1勝3分け5敗で勝率11・1%。先発した試合は7勝4敗で63・6%と格段に上がる。「点の取れる新たな10番像をつくりたい」。フランスやイタリア相手にも得点を奪っていることも頼もしい。

 「ここからは全て一発勝負。力の差はそこまで感じない。欧州CLの経験上、ベスト16、8というのは何が起こるか分からない」。サポートメンバーだった南アフリカ大会はスタンドから試合を見守った。守備で奮闘するチームに胸を熱くしつつ、一方で“もっと攻めることができる”という複雑な感情も抱いた。未体験ゾーンである決勝トーナメントでの得点、そして8強進出。初戦のコロンビア戦でPKを決め、1次リーグ突破の口火を切った10番が、再び新たな道を切り開く。

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2018年7月2日のニュース