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【W杯 今日の注目選手】メキシコGKオチョアが止める 4年前の完封劇再び

[ 2018年7月2日 22:45 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   メキシコ―ブラジル ( 2018年7月2日    サマラ )

メキシコの守護神オチョア
Photo By ゲッティ イメージズ

 4年前、地元開催のW杯でブラジルが最初につまずいたのが1次リーグのメキシコ戦。ネイマールやチアゴシウバが至近距離から決められず、0―0で引き分けた。神セーブを連発したのは、この大会からメキシコの正GKとなったギジェルモ・オチョア(32=スタンダール)だった。

 「人生最高のパフォーマンスだった。W杯開催国を0点に抑えるのは簡単なことじゃないよ」。的確なポジショニングと抜群の反射神経だけでなく、独特のボンバーヘアでも世界にインパクトを与えた守護神。今大会も2日の決勝トーナメント1回戦で、再び王国の前に立ちはだかる。

 前回W杯の活躍で評価を上げ、マラガへ3年契約で移籍した。だが、1年目は控えでリーグ戦出場はゼロ。2年目は正GKのケガで11試合に出たものの、3年目はグラナダへレンタル移籍で“放出”された。グラナダでは欧州5大リーグ最多のシーズン162セーブを記録する一方、スペインリーグ歴代ワーストの82失点。2部降格が決まったチームにあって「史上最低GK」の汚名を着せられた。

 それでも今季加入したスタンダールではリーグ35試合に出場して復調。W杯でもドイツ戦で枠内シュート9本を全て止める“神セーブ”を再現。1―0の大金星に貢献し、大舞台での強さを見せつけた。1次リーグ計17セーブは全GK最多でシュート最多17本のネイマールとの“対決”は必見。メキシコが過去6大会続けて敗れている「決勝トーナメント1回戦の壁」を破れるかはオチョア次第だ。

 ◆フランシスコ・ギジェルモ・オチョア・マガニャ 1985年7月13日、メキシコ・グアダラハラ生まれの32歳。04年にアメリカ(メキシコ)でトップチームデビュー。11年にアジャクシオ、14年にマラガ、17年にスタンダールへ移籍。05年デビューのメキシコ代表はW杯4大会連続出場など通算94試合0得点。1メートル85、76キロ。背番号は誕生日の13。クラブでは名前の「オチョ(スペイン語で8)」にちなみ背番号8。

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2018年7月2日のニュース