×

Cロナ不発…悲願Vならずも「主将としてこのチームを誇りに思う」

[ 2018年7月2日 05:30 ]

W杯決勝トーナメント1回戦   ポルトガル1―2ウルグアイ ( 2018年6月30日    ソチ )

主審に激しく異議を唱えるC・ロナウド(AP)
Photo By AP

 2大スターが同じ日に姿を消した。30日の決勝トーナメント1回戦初戦で、FWリオネル・メッシ(31=バルセロナ)を擁するアルゼンチンはフランスに3―4と逆転負け。続いてFWクリスティアーノ・ロナウド(33=Rマドリード)のポルトガルは1―2でウルグアイに敗れた。過去10年、バロンドール(世界最優秀選手賞)を独占してきた2人は、それぞれ4度目のW杯でまたも頂点に手が届かなかった。

 チームは相手の6本に対して20本、C・ロナウドも両チームを通じ最多のシュート6本を放った。だが最後まで得点を奪えず、欧州王者として自信を深めて臨んだ大会は16強止まり。06年以来の8強入りさえかなわなかった。それでも背番号7は「みんな全力を尽くした。主将としてこのチームを誇りに思う」と、悔しさをにじませながらも顔を上げた。

 初出場は21歳で臨んだ06年ドイツ大会。顔にあどけなさが残る中、1次リーグ第2戦のイラン戦でPKによる初得点をマークした。あれから約12年。メッシと並ぶ史上最多5度のバロンドールを受賞。今や誰もが知る世界のスーパースターにまで上り詰めた。代表でも10年大会で早くも主将を務め、16年の欧州選手権では母国に悲願の初タイトルをもたらした。

 チームも個人も円熟味を増して臨んだ今大会。スペインとの1次リーグ初戦では史上最年長ハットトリックで、4人目の4大会連続ゴールを達成。歴史に名を刻んだ。だが、過去3大会での得点もいずれも1次リーグで記録したもの。初の決勝トーナメント弾は今回も決められず。Rマドリードでは欧州CL3連覇を果たし、残された唯一のタイトルがW杯だったが、4度目の挑戦もかなわなかった。

 現在33歳。今回が最後のW杯となる可能性もある。サントス監督が「9月には試合がある。私は彼がまだ若手の成長に手を貸してくれると願っている」と希望したが、C・ロナウド自身は「将来のことを話すタイミングではない」と明言を避けた。

続きを表示

2018年7月2日のニュース