×

札幌 無念ドローも8戦連続勝ち点、J1でのクラブ記録更新

[ 2018年4月29日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   札幌2―2仙台 ( 2018年4月28日    ユアスタ )

仙台戦の後半、ゴールを決め福森(左端)らと喜ぶ札幌・チャナティップ(左から2人目)
Photo By 共同

 不敗継続の勝ち点1だ。札幌は28日、宮城・仙台のユアテックスタジアムで仙台と対戦。1―1で迎えた後半33分にMFチャナティップ(24)が勝ち越しゴールを決めたが、後半アディショナルタイムに痛恨の同点弾を許し、2―2で引き分けた。勝ち点1を積み上げるにとどまったが、J1でのクラブ記録は8試合負けなしに更新した。

 勝てなかった。無念のドローだ。アディショナルタイムに入って痛恨の失点。最後のワンプレーでの失点に札幌イレブンは、がっくり肩を落とした。

 「若干、後味が悪い印象だが、連戦で体力的にきつい中で、暑い中で引き分けて勝ち点1を取れて満足している」。7週間で公式戦15試合という過密日程の中の8試合目。25日の横浜戦(札幌厚別)から中2日で迎えたこの日は気温22・5度だった。それでも、J1でのクラブ記録を更新する8試合連続不敗。ペトロヴィッチ監督は悔しさの一方、結果には前向きだった。

 1人少ない劣勢もはね返した。後半28分にDF金眠泰(キムミンテ)が2枚目のイエローカードで退場。不利な状況に陥ったが、同32分にFW都倉に代えてMF早坂を右サイドに投入。その1分後、左に回ったMF駒井からゴール前でボールを受けたチャナティップが左足で勝ち越し弾を決めた。

 発奮材料があった。同16分に弱気のパスを選択肢。この試合一番の決定機を逃し、駒井からすさまじいけんまくで詰め寄られた。そんな中での金眠泰の退場。「(ミンテが)退場したけど、チームワークでみんなが助けなきゃいけないから」。そんな思いで自分のミスも帳消しにした。

 だからこそ勝ちたかった。DF福森の今季初得点となる先制弾、1人少ない10人で奪った追加点と、2度のリードを勝利に結びつけられなかった。ただ、この反省は中3日で迎える鳥栖戦に生かせばいい。敵地で得た最低限の勝ち点1。札幌の“不敗ロード”はまだまだ続く。

続きを表示

2018年4月29日のニュース