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代表FWは俺だ!小林 2戦連発弾でW杯切符“猛アピール”

[ 2018年4月29日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   川崎F2―1神戸 ( 2018年4月28日    ノエスタ )

<神戸・川崎F>後半、勝ち越しゴールを決めガッツポーズで雄叫びをあげる川崎F・小林(手前)
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 明治安田生命J1第11節、28日は8試合が行われ、川崎Fは敵地で神戸と対戦し2―1で勝った。日本代表FW小林悠(30)が1―1の後半43分に、同MF大島僚太(25)のパスから右足で決勝弾。リーグ3点目となる2戦連続ゴールでチームを今季初の3連勝へ導いた。また、C大阪の杉本健勇(25)は磐田戦の後半11分に自ら得たPKを決めて1―1の引き分けに持ち込んだ。W杯メンバー入りへFW陣のサバイバルも過熱してきた。

 目にも留まらぬ高速ターンだった。1―1の後半43分、大島が「とにかく速いパス」とDFの激しい寄せを予想して強い縦パスを出すと、その瞬間だった。相手を背にした小林は、右足1タッチで時計と逆回りに鋭く反転。相手を一瞬にして置き去りにし、最後は右足で冷静にゴール左に流し込んだ。「足元にガツンとくるDFだったので逆に入れ替われると思っていた」。点取り屋らしさが凝縮されたイメージ通りの一発だった。

 今季3点目となる2戦連発。ゴール後には、25日の鳥栖戦に続いて、4歳の長男・結翔(ゆいと)くんからのリクエスト通り「妖怪ウォッチ」のガッツ仮面の決めポーズを披露した。実はMVP&得点王に輝いた昨季も、得点を量産し始めた8月にゴールパフォーマンスを変更している。「点を取れないときに変えるんです。去年もそうでした」。験担ぎと家族愛を力に変えた一撃を笑顔で振り返った。

 3月中旬から約2週間、ACLの豪州遠征と日本代表の欧州遠征に参加。地球1周近い約3万5000キロを移動した。帰国後には疲労による胃腸炎でダウンし、体重も3キロ減った。それでも「逆に休めた」とつかの間の休息が取れたと前向きに捉え、その間、昨年の自らのゴール映像集もチェック。「自分が決めるという気持ちが去年より薄れていた」とストライカーの本能を再び呼び起こした。

 もちろんW杯出場への強い思いもある。「年齢的にも最後。選ばれたいという気持ちは強い」。国内屈指のゴールハンターが、ロシア切符&チームの連覇へ、一気に量産態勢に入ってきた。

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