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“柏キラー”だ!鄭大世 ホーム13戦ぶり勝利導く今季1号

[ 2018年4月29日 05:30 ]

明治安田生命J1第11節   清水2―1柏 ( 2018年4月28日    アイスタ )

<清水・柏>今季リーグ初ゴールを挙げ喜ぶ清水のFW鄭大世(右)
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 清水は柏を2―1で下し、本拠リーグ戦では昨年8月9日のC大阪戦以来13戦ぶりに白星を挙げた。FW鄭大世(チョン・テセ)(34)が今季リーグ1号を含む2得点に絡み、柏には通算13戦9発とキラーぶりを発揮。今季2度目の連勝を引き寄せた。磐田はC大阪に1―1で、勝ち点1を積み上げた。

 アイスタでの白星は262日ぶり。勝ち点3を告げる笛が響くと鄭大世は天を仰ぎながらピッチに崩れ落ちた。リーグ戦先発は4戦ぶり2度目。15年の加入からチームを引っ張ってきた得点源が長いトンネルを抜けた。

 「苦しい時もこの日をイメージしながらやってきた。柏にはだいたいゴールを決めていたからチャンスはあると思っていた」

 前半38分、MF金子翔太(22)のCKを頭で押し込み先制。直後の40分に失点も、その1分後にはスローインを頭でそらしてFW北川航也(21)の決勝点をお膳立てした。柏は川崎F、水原三星(韓国)時代からの“お得意さま”。「早い時間で点を取れたことで吹っ切れた」と後半も積極的なプレーで相手を脅かした。

 助っ人FWクリスラン(26)の加入もあり、ベンチスタートが続いた。「最初は悩んだし、引退かな先が無いなと思った」とも。最後に信じたのはドイツや韓国を渡り歩いた12年間の経験。「スタメンで出られたら結果が出せると思っていた。僕のゴールでホームで勝つ。自分を疑わずにやってきた」

 結果が欲しい中でチームプレーに徹する姿を仲間は見ていた。前節の名古屋戦でアシストしてもらいゴールを決めた金子は「テセさんにアシストすると決めていた」と有言実行。背番号9も「金子がボールを持ったら目が合うし気持ちを感じた」と笑った。

 先発3人を入れ替えたヤン・ヨンソン監督(57)の采配もさえ、北川は2戦連発、GK六反勇治(31)も好セーブを連発。内容、組織力ともホームでようやく手応えを得た。

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2018年4月29日のニュース