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退団示唆のパチューカ本田 メキシコでは「1年契約と決めていた」

[ 2018年4月29日 22:59 ]

本田圭佑
Photo By スポニチ

 メキシコ1部パチューカの日本代表FW本田圭佑(31)が28日、メキシコ紙マルカ・クラロ(電子版)の独占インタビューに応じ、自身のツイッターで示唆したパチューカ退団の理由などを語った。主なやり取りは以下の通り。

 ――メキシコでの経験について。

 本田「(昨年)7月に私がここの来た時は驚いた。なぜならメキシコはもっと危険な場所だと思っていたから。日本人はメキシコは危険だと思っているが、ここに来てから危険な思いは一切していない」

 ――予想とは全く違ったか。

 本田「その通り。実際にはメキシコは安全で、夜も外を歩ける。これは素晴らしい。日本の友人には、メキシコより日本の方が危険かもしれない、と言っている」

 ――メキシコに慣れるため最も難しかったものは。

 本田「食事。やっと日本の料理人を連れてくることができて、日本料理を食べられるようになった」

 ――チームについて。

 本田「パチューカは家族のようだ。ディエゴ(アロンソ監督)と選手はとても近い関係にある。スポーツディレクターのマルコ(ガルセス)、そしてヘスス(マルティネス)会長とも仲がいい。ファンとの関係も近く、練習で選手は一緒に写真を撮ったり、ユニホームにサインしたりする。ミラノ、モスクワ、オランダなど、私がこれまでプレーしたクラブでは経験したことがなかった」

 ――メキシコリーグのレベルについて。

 本田「説明するのは難しい。なぜなら高地でプレーしているから。見ている人はピッチ上に広いスペースがあって戦術的には良くないと考えるかもしれないが、そうではない。リーグとメキシコ代表はW杯など多くの大会で、日本よりも成功を収めている。私はここで多くを学んだ。パチューカとアウェーでは標高の関係で多くの違いがある。アウェーでプレーする難しさなど多くのことを学んだし、とても良い経験を積んだ」

 ――チームメートとは良い関係にある。最近数試合はあなたが得点を決め、チームも良いプレーをしている。

 本田「彼らはとてもフレンドリー。私はスペイン語をうまく話せないが、とても親切にしてくれて感謝しているし、選手としての経験などを伝えるようにしている。パチューカは若く才能のある良い選手がたくさんいる」

 ――メキシコリーグに来ることと決断させた要因は。

 本田「小さいころから欧州でプレーしたかったし、ミランでプレーするという自分の一番大きな夢の1つはかなえた。その後は新たな挑戦ができるクラブを探していたが、その選択肢は欧州にはなく、米国、南米、パチューカが候補だった。パチューカが連絡をしてオファーをしてくれた。マルティネス会長らと良い話し合いができて、ここに来る決断を下した」

 ――メキシコで成し遂げたことに満足しているか。

 本田「イエス。ここで満足しているしハッピーだ」

 ――メキシコ人選手について。

 本田「すべての選手には長所と短所がある。メキシコ人選手について言うなら、速く、技術が高く、良いアイデアがある。多くの攻撃的選手がいる」

 ――メキシコリーグとあなたがプレーした他リーグとの違いは。

 本田「イタリアは戦術とても重視している。メキシコはより攻撃的で、カウンター攻撃を恐れないし、点を取るためにリスクを犯す。日本も似ている。日本人はメキシコ人選手に似ていて、大きくないが、速く、技術が高く、攻撃を好む」

 ――パチューカには残留しないと言われているが、理由は。

 本田「パチューカからのオファーに私が応じなかったという報道があるが、このクラブに来た時に1年契約と決めていた。なぜならW杯後にどへ行くのか決めたくなかったからだ。私は31歳でW杯期間中に32歳になる。私は大きな野望を持った人間で、サッカーだけでなく挑戦したいことがたくさんある。この挑戦(W杯)の後にたくさんのことをしたい。だから、パチューカと契約した時、既に1年だけと決めていた。お金については、クラブと交渉をしていない」

 ――メキシコ、イタリア、日本、どのファンが好きか。

 本田「選べないが、メキシコのファンは他と違う。パチューカだけでなく、メキシコのスタジアムの雰囲気が本当に好きだ。ファンが本当にサッカーを愛していると感じるから。日本のファンもサッカーを愛していると思うが、メキシコのファンから学ぶこともあると思う」

 ――最後のファンへメッセージを。

 本田「いつもありがとう。ここに来てからのすべてのことに感謝している。私の調子が悪い時でもサポートを感じた。パチューカを応援し続けてほしいし、今後の私の歩みを見てほしい」

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2018年4月29日のニュース