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アルゼンチン、雪辱辛勝発進 メッシ不在もディマリア躍動

[ 2016年6月8日 05:30 ]

<南米選手権 アルゼンチン・チリ>メッシ応援ボードを背に、ゴールを喜ぶディマリア(左)ら(AP)

南米選手権1次リーグD組 アルゼンチン2―1チリ

(6月6日 サンタクララ)
 南米選手権は6日に米国各地で1次リーグD組の2試合が行われ、アルゼンチンが昨年の前回大会決勝でPK戦の末に敗れたチリを2―1で撃破。93年以来となる優勝に向けて、白星発進した。MFアンヘル・ディマリア(28=パリSG)が1得点1アシストと活躍。先月27日の親善試合ホンジュラス戦で背中を負傷したFWリオネル・メッシ(28=バルセロナ)はベンチ入りしたものの出場しなかった。またパナマはボリビアに2―1で勝った。

 93年以来の優勝を狙うアルゼンチンがエース不在でも好発進した。昨年の前回大会決勝でPK戦の末に敗れたチリにリベンジ成功。先月27日の親善試合ホンジュラス戦で背中を負傷したFWメッシは温存されたが、FWアグエロがスタメン落ちするほど層が厚い攻撃陣で、MFディマリアが躍動した。後半6分にショートカウンターから左隅に先制点を決めると、同14分には再び速攻からバネガの追加点をアシストした。

 “アモール(スペイン語で愛する人)”にささげるゴールだった。試合当日に母国で祖母が亡くなり「プレーするのは困難だったが、休んだらおばあちゃんは怒ったはず。彼女のために得点できてうれしい」。先制点を決めるとベンチへダッシュ。「おばあちゃん、いなくなってとても寂しいよ」と記して準備していたTシャツを受け取り、涙を浮かべ天に掲げた。

 後半ロスタイムに失点したものの、逃げ切って白星発進。マルティノ監督は「メッシはまだ痛みがあった。回復してきているので次は起用できると思う」と語った。10日のパナマ戦はエースの復活で、アルゼンチンがさらに勢いに乗る。

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