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【中田浩二の視点】失点の時間帯&試合の入り方に反省を

[ 2016年6月8日 09:00 ]

<キリン杯 日本・ボスニア・ヘルツェゴビナ>イレブンに慰められながら引き揚げる浅野(中央)

キリン杯決勝 日本1―2ボスニア・ヘルツェゴビナ

(6月7日 吹田S)
 1点目の失点の最大の原因はクロスを上げた選手にプレッシャーをかけられなかったことだ。ヘディングシュートしたホジッチも、こぼれ球に反応してシュートを決めたジュリッチもうまかった。センターバックだけに責任を負わせるのは酷だろう。むしろ中盤に大きなスペースをつくってしまった方が問題だと思う。

 そして取られ方以上に問題なのが失点の時間帯。得点の直後の一番集中しなくてはいけない時間帯に失点した。W杯2次予選ではカウンターを受けても相手のミスなどで失点せずに済むことが多かったが、最終予選や本大会で対戦するFWは隙を見逃してくれない。そのことを改めて痛感させられた。

 試合の入り方についても反省点がある。開始直後、前掛かりになったところで際どいシュートを浴びチーム全体が怖がってしまった。ブルガリア戦は前線からボールを奪いにいけたが、受け身になり自分たちのペースで試合を運べなかった。

 優勝を逃したのは残念だが、ブルガリア戦に大勝して緩んだ雰囲気もあったから、気を引き締めて最終予選に臨めるという意味ではプラスになるのではないかと思う。

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2016年6月8日のニュース