×

ジダン選手&監督W制覇に王手 OG誘発ベイル「自信と自由くれた」

[ 2016年5月6日 05:30 ]

決勝進出を果たしたジダン監督(AP)

欧州CL準決勝第2戦 Rマドリード1―0マンチェスターC

(5月4日)
 4日に残り1試合が行われ、史上最多11度目の優勝を狙うレアル・マドリードがホームでマンチェスター・シティーを1―0で下し、2戦合計1―0で2季ぶり14度目の決勝進出を決めた。前半20分、ウェールズ代表FWギャレス・ベイル(26)のシュートが相手に当たって入るオウンゴールで先制し、そのリードを守り切った。28日の決勝戦(イタリア・ミラノ)はアトレチコ・マドリードとの同都市対決で、2大会前の決勝の再現となった。

 元スーパースターの新人指揮官は謙虚だった。今年1月に就任。ベニテス前監督と選手の対立が伝えられた名門を立て直して決勝に導いたジダン監督は「監督として少しは役に立てたとは思うが、最も重要なのは選手。全員がハードワークしたからこそ、決勝へ勝ち上がることができた」とイレブンを称えた。

 スター選手をやる気にさせる、モチベーターとして優れた手腕を発揮した。決勝オウンゴールを呼んだベイルは「監督は自信と自由、楽しむことを教えてくれた」という。直前の国内リーグ・Rソシエダード戦は3トップのうちC・ロナウド、ベンゼマが不在のピンチ。ジダン監督は「おまえが活躍する時だ」という言葉をかけ、ベイルは決勝ゴールという結果で応えた。前監督と関係が深かったベイルだが、就任直後に「私の下でも同じ愛情を受けられる」と話して信頼関係を築いた。

 選手としては02年決勝で伝説の決勝ボレーを決めて優勝している。決勝でAマドリードとの“ダービー”に勝てば、史上7人目の選手と監督の両方での欧州CL制覇となる。2年前は延長の末に4―1と勝利しているが「まだ何も勝ち取っていない。28日には難しい試合が待っている」と最後まで謙虚に語った。

続きを表示

この記事のフォト

2016年5月6日のニュース