ハリル監督、アジアの海外組・高萩初招集へ 岡崎世代の攻撃的MF

[ 2016年5月6日 06:36 ]

ACL広島戦で競り合うFCソウル高萩(左)

 6月に開催されるキリン杯の日本代表メンバーに、バヒド・ハリルホジッチ監督(63)がFCソウル(韓国)のMF高萩洋次郎(29)をリストアップしていることが5日、分かった。ブルガリアなどと対戦する同杯で招集となればハリル体制では初めて。高い創造性や技術に加え、海外で強さも身につけた攻撃的MFが、ハリルジャパンの新たな戦力となる。

 天才肌の司令塔が、ハリルジャパンに初めて名を連ねる可能性が高まった。昨年6月からKリーグのFCソウルに所属する高萩に対して、ハリルホジッチ監督は以前からプレーをチェック。現在もトップ下などで不動の地位を築くことから評価を高めており、関係者によると、ブルガリアなどと2試合を戦うキリン杯のメンバーにリストアップされているという。

 12~13年と広島の連覇に貢献した高萩は、15年1月にオーストラリアのウェスタン・シドニーに完全移籍。その後、同年6月にFCソウルに移籍し、韓国杯ではMVPに輝き優勝の原動力となった。持ち前のパスセンスと技術に加え、かつてJリーグでも活躍した崔(チェ)龍(ヨン)洙(ス)監督の厳しい練習で鍛え上げられ、フィジカルや球際の強さが格段にアップ。今年のACLでは広島と対戦し、古巣の選手たちはかつてのチームメートの変貌ぶりに驚かされた。

 デュエル(球際の戦い)の部分で成長を遂げた高萩について、ハリルホジッチ監督は3月にも「守備でボールを奪うところや組み立てでも存在感を発揮している。運動量やプレーの量も興味深い」と注目していることを明かしている。前日に視察したACL1次リーグ・広島―FCソウル戦は消化試合だったため、遠征メンバーから外れた高萩を実際に見ることはできなかった。だが、18日に第1戦があるACLラウンド16で浦和―FCソウル戦が組まれたことから、再び視察に赴く可能性は高く、その一戦は13年7月の東アジア杯以来となる代表復帰の最終チェックにもなる。

 今回のキリン杯は、W杯アジア最終予選前では最後となるテストの舞台。本田や岡崎らと同世代の29歳が、ハリルジャパンの秘密兵器となるかもしれない。

 ◆高萩 洋次郎(たかはぎ・ようじろう)1986年(昭61)8月2日、福島県いわき市出身の29歳。広島ユースから03年11月にトップ昇格を果たし高校生Jリーガーに。06年に愛媛に期限付き移籍し、07年に復帰。15年1月にウェスタン・シドニー、同年6月にFCソウルへ移籍。国際Aマッチ通算2試合出場無得点。1メートル83、70キロ。利き足は右。

 ▽ハリルホジッチ体制のトップ下 昨年3月に発足した現体制で、軸となってきたのは香川。W杯アジア2次予選の全8試合のうち、6試合で先発出場している。それに続くのが清武で、昨年11月の同予選シンガポール戦では香川に代わって先発。今年3月の同予選アフガニスタン戦では、トップ下を置かない4―4―2布陣でスタメンが構成された。昨年8月の東アジア杯では武藤雄と柴崎がトップ下で先発した。

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