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浦和“燃え尽き”警戒!青空ミーティングで引き締め

[ 2016年4月10日 05:30 ]

練習の最後に桜を背にミーティングを行ったペトロヴィッチ監督ら浦和イレブン

明治安田生命J1第6節 横浜― 浦和

(4月10日 日産ス)
 J1首位の浦和は10日、アウェーで横浜と対戦する。5日にACL1次リーグで広州恒大(中国)との大一番を制したが、選手の燃え尽き症候群を警戒したミハイロ・ペトロヴィッチ監督(58)は9日の練習で約15分にも及ぶ青空ミーティングで手綱を締めた。史上3人目のJ1通算300試合を達成する指揮官はあくまでも結果と内容にこだわり、首位固めを狙う。

 大一番後の“燃え尽き症候群”はもうごめんだ。さいたま市内の大原サッカー場。軽めのボール回しを行った後、ペトロヴィッチ監督はセンターサークル内にフィールドの選手を集めて熱弁を振るった。身ぶり手ぶりを交えて約15分にわたる青空ミーティング。実戦形式の練習をすることはなく、横浜戦での注意点を叩き込んだ。

 「広州恒大に勝ったことで気の緩みが出ないようにすること。もう一段階、レベルアップするために重要な試合」とDF槙野は内容を明かした。昨季ACL王者との激闘から中4日。一人一人のメンタルや疲労具合、ケガの状態などを踏まえての戦い方を説かれたという。「広州恒大戦のような運動量、球際、規律、勝利への気持ちを持ってやらないと勝利を手にできない」と指揮官は言う。さらに「走って、戦う準備ができている選手が明日、戦うことになる」と話し、関根や宇賀神、そして柏木らの主力も状態次第では外すことを示唆した。指揮官として史上3人目のJ1通算300試合目に到達する相手は昨年8月のアウェー戦で0―4で完敗した横浜。過去の苦い経験が、指揮官の警戒心を強めた。

 全ての試合で安定的なパフォーマンスを見せ続けるのが、今季の大きなテーマでもある。終盤に首位浮上の可能性もあった13年は3連敗で6位に後退。優勝に王手をかけた14年も残り3節で1分け2敗の大失速。昨季もチャンピオンシップ準決勝でG大阪に敗れた。首位固めを狙う横浜戦は、好不調の波をなくしてタイトルを目指す今季の試金石。「“浦和は燃え尽きた”“相手によってテンションが変わる”と言われたくない」と槙野。練習場の桜は散り始めているが、ACL王者を撃破した浦和の勢いは春先だけでは終わらせない。

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