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柏 リーグ戦今季初勝利、PKの1点死守で14位浮上

[ 2016年4月10日 22:10 ]

<柏・FC東京>オリヴェイラが得たPKを冷静に決める柏・田中(左)

明治安田生命J1第1S第6節 柏1―0FC東京

(4月10日 柏)
 ここまでリーグ戦未勝利、16位の柏はACLのE組第4節で江蘇蘇寧(中国)を激闘の末に破り、勢い乗るFC東京をホームに迎えた。柏は粘り強い守備でPKでの1点を守り切り、今シーズン初勝利を飾った。

 FC東京は、江蘇蘇寧戦で2得点を決めたDF森重が一発レッドで出場停止のため、攻守に不安が残るも、期待のブラジル人FWムリキが登録メンバーに入り、ACL得点王の実力を見せてくれるのか、期待がかかった。

 序盤はアグレッシブな展開の中で一進一退。柏はFWオリヴェイラが度々ゴール前に飛び出し、右DF伊東が深い位置まで駆け上がりクロスを送るも、東京の堅い守りを崩せない。

 一方、13分にはFC東京が左MF東の裏にDF小川が抜け出しセンタリング。FW前田が合わせるも、GK中村がかろうじて足を出し好セーブ。徐々に東京がペースを握り、再三柏ゴールを襲うも中村がギリギリの踏ん張りを見せる。

 後半に入るとFC東京も攻め手を欠き、こう着状態に。東に代わってMF羽生が入り、ゲームを作るも徐々に柏が盛り返す。後半25分には柏はFW田中、東京はFWムリキを投入。ムリキはファーストタッチでレベルの高いプレーを見せるも柏の最終ラインを崩すには至らなかった。

 後半35分、ゴール前に飛び込んだオリヴェイラをFC東京のDF橋本が倒しPKを獲得。これを田中が冷静に決め、自身今季2点目が先制ゴールとなった。

 最後にFC東京は怒とうの反撃も、最後まで粘り強く柏が1点を守り抜き今シーズン初勝利、順位を14位に上げた。

 試合後、田中は「チームがしっかり守りから入っていたので、途中から入ってなんとか点を取りたかった。味方が作ったチャンスを外すわけにはいかないので、入って良かったです」と笑顔。「チームとして自信を持ってプレーできているので、一歩一歩進んでいきたい」と振り返った。

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2016年4月10日のニュース