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鈴木啓太、現役引退 セレモニーで自ら発表「浦和以上に愛せるチームない」

[ 2015年11月22日 16:00 ]

<浦和・神戸>今季限りでの引退を表明した浦和・鈴木があいさつの途中に涙ぐむ

J1第2ステージ第17節 浦和5―2神戸

(11月22日 埼玉)
 J1第2ステージは22日、各地で今季最終戦となる第17節の9試合が行われ、浦和の元日本代表MF鈴木啓太(34)がホームの埼玉スタジアムで行われた神戸戦後に今季限りでの現役引退を発表した。

 鈴木は8月12日の新潟戦(デンカS)以来3カ月ぶりにベンチ入り。途中出場して17分間プレーした7月19日の広島戦(埼玉)以来となる今季5試合目の出場はならなかったが、死力を尽くす仲間たちのプレーをベンチから見守った。

 試合後に行われた退団セレモニーでは、アテネ五輪予選でもともに戦った同学年のDF那須、MF阿部からの花束贈呈に続いて、自らマイクを握り、ところどころ涙で言葉を詰まらせながら「浦和レッズの選手としてプレーできたことを誇りに思います」と挨拶。支えてくれた人たちやサポーターへの感謝を述べた後、「ここで皆さんに報告があります。今季をもって引退することを決意しました。僕の愛する人たちに直接伝えたくて、この場で発表することにしました」と続けた。

 静岡・東海大翔洋高から2000年に加入し、16年間、浦和ひと筋でプレー。06~08年には日本代表で27試合に出場するなど、日の丸戦士としても活躍した。その一方で、アテネ五輪のアジア予選では主将としてチームをけん引したものの、2004年の本大会ではまさかのメンバー漏れ。本人がショックを受けたのはもちろん、リーダーを突然失った代表チームやその後の五輪代表チームの主将選びにも影響を与えたとされるほど大きな存在感を放ってきた。

 08年に結婚したモデルの畑野ひろ子(39)と2人の愛娘も見守る中で行われたセレモニーで「浦和以上に愛せるチームはない」と涙を浮かべて話した鈴木。真っ赤に染まったスタンドからは感謝の言葉とともに、一時代を築いた偉大なる背番号13との別れに大きな拍手が降り注いだ。

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2015年11月22日のニュース