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鈴木啓太、現役引退あいさつ全文「浦和の男で始まり、浦和の男で終わります」

[ 2015年11月22日 16:27 ]

<浦和・神戸>今季限りでの引退を表明した浦和・鈴木があいさつの途中に涙ぐむ

J1第2ステージ最終節 浦和5―2神戸

(11月22日 埼玉)
 浦和の元日本代表MF鈴木啓太(34)が22日、ホームの埼玉スタジアムで行われたJ1第2ステージ最終節・神戸戦後に今季限りで現役引退することを発表した。

 試合後に行われた退団セレモニーで、自らマイクを握ってサポーターや仲間に向かって発表した。J1リーグ戦の通算成績は16年間で379試合10得点。日本代表として国際Aマッチ28試合0得点の数字を残した。挨拶の全文は以下の通り。

 たくさんの方に支えられた16年間。浦和レッズの選手としてプレーできたことを本当に誇りに思っています。ありがとうございました。16年前、このクラブと契約した日のことを忘れることはできません。あの日から浦和レッズの一員としての人生が始まり、たくさんの素晴らしい選手たち、たくさんの素晴らしい人と一緒にサッカーをすることに恵まれました。

 僕は上手な選手ではありません。自分自身のプレーにいら立つこともたくさんありましたが、それでも、チームのため、仲間のため、浦和レッズの勝利のために走り続けて来たことは、僕のプライドでした。We are REDSを叫び、一緒に戦ってくれたサポーターの声が、苦しい時も、つらい時も、いつも僕の背中を押し、前に進むための力になっていました。本当に感謝しています。この真っ赤に染まるスタジアムを離れる時が来てしまったことは、とても寂しいです。でも、この場所で、リーグチャンピオンを獲り、シャーレを掲げ、アジアの頂点をつかみ、人生で最も情熱にあふれた時間を皆と過ごすことができて最高に幸せでした。

 ここで皆さんに報告があります。私、鈴木啓太は、今シーズンをもって引退することを決断しました。どうしても自分の言葉で、ファン、サポーター、仲間、クラブスタッフ、浦和レッズに関わって下さっている皆様、僕の愛する人たちに直接伝えたくて、この場所で発表することにしました。サッカー少年がプロサッカー選手として成功することを夢見て静岡から出て来ましたが、いつからか“お前は浦和の男だ”“俺たちは鈴木啓太だ”と認めてもらえたことが本当にうれしかったです。誇らしかったです。僕の心には、浦和以上に愛せるチームがありません。だから僕は、プロサッカー選手として“浦和の男”で始まり、“浦和の男”で終わります。16年間、本当に大きな声援、大きな愛情をありがとうございました。まだシーズンは続きます。もう1度チームとして全力で戦いますので、皆さんの熱いサポートをよろしくお願いします。きょうはありがとうございました。

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2015年11月22日のニュース