大宮1年でJ1復帰 0―2から逆転、J2優勝!渋谷監督「幸せ」

[ 2015年11月15日 05:30 ]

<大宮・大分>胴上げされる渋谷監督

J2第41節 大宮3―2大分

(11月14日 NACK)
 大宮が1年でJ1復帰を決めた。ホームで大分と対戦し、2点をリードされたが、FWムルジャ(31)の2得点で追いつき、後半42分に家長昭博(29)がPKを決めて逆転勝ち。2位の磐田が横浜FCと引き分けたためにJ1昇格をJ2優勝で飾った。自動昇格の2位争いは最終節に持ち越されたが、磐田と福岡が同勝ち点で並ぶ接戦となった。

 苦しんだ分だけ、喜びも大きかった。2点リードされてため息がスタジアムを包む中、選手は諦めていなかった。後半に入ってリズムをつかむと、後半24分と36分にムルジャが決めて同点。42分に右サイドを突破したムルジャが倒されて得たPKを決めたのは家長だ。短い助走からゴール左隅へ決めて逆転。家長はベンチに猛ダッシュして控え選手やスタッフと抱き合って喜んだ。

 J1昇格とJ2優勝を一気に決めるゴール。「外したらヤバいと思ったので良かった。緊張したが、こういう状況なので自分が蹴らなければと思った」。チームを引っ張る家長の思いが詰まった一撃だった。昨オフはチームがJ2降格で、移籍する選択肢もあった中、残留。「悔しいことや、つらいこともあったが、優勝できていい思い出になった」と振り返った。

 生みの苦しみだった。昨季勝ち点1差で11年ぶりにJ2へ降格。「1年間で復帰とJ2優勝」を掲げて開幕から好スタートを切った。第15節で首位に立ち、8月には3位に勝ち点差18をつけて、自動昇格決定は時間の問題とみられていた。しかし、8月15日の愛媛戦で敗れた後は12試合で3勝4分け5敗、2位・磐田に2差、3位・福岡に4差まで迫られた。GKを含めて先発を代えても結果が出ない。渋谷監督は「僕に引き出しがないからかな」と、悩むこともあった。しかし「その時すぐに(結果が)出なくても、どこかで練習したことが出れば成功」という信念を捨てなかった。家長ら大半の主力が残留。屈辱を味わった選手が最後に意地を見せた。

 シャーレを手にした主将の菊地も「一丸となって戦えたことが勝因」とホッとした表情を見せる。4度胴上げされた渋谷監督も「幸せ者だと思った。大宮はビッグクラブになれる。サッカーの内容と、フロントとクラブが一体となって」と、苦しい一年の経験を糧に来季から新たな歴史を刻む。

続きを表示

この記事のフォト

「サッカーコラム」特集記事

「マラドーナ」特集記事

2015年11月15日のニュース