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甲府、今季最多の3得点!主将の山本「自分が蹴る」と決勝PK

[ 2014年11月2日 15:30 ]

J1第31節 甲府3―1C大阪

(11月2日 ヤンマー)
 甲府の頼れる主将、DF山本英臣(34)の決めたPKがチームに連勝を呼び込む大きな決勝点となった。

 前半25分に先制を許し、後半17分に追いついて迎えた後半26分。FW阿部拓馬(26)がペナルティーエリア内で倒されて得たPKを、最初はFWクリスティアーノ(27)がセットした。だが、「今週は自分が蹴る」と決めて練習を重ねていたという山本が歩み寄ると、クリスティアーノが譲った。

 「クリスも蹴りたそうにしていたけど、自分が責任を持って蹴って決めることが出来て良かった」。山本が唇を真一文字に結んだ。

 前半25分、山本のパスを受けた阿部のバックパスがC大阪の元ドイツ代表FWカカウ(33)にさらわれ、先制点を失った。「前半、自分たちのミスというか、僕のミスで1点を取られてしまって、自分たちで苦しくしてしまった」という悔いを引きずらずに逆転勝ちへと結びつけた。

 後半17分にFW盛田剛平(38)のヘッドで同点。相手と頭同士がぶつかり、お互いに出血しながらもゴールをもぎ取った38歳の執念に、34歳の山本が同点PKを決めて続くと、後半28分にはMF保坂一成(31)も今季初ゴールを決めた。

 全員三十路の3人が決めた3得点は、今季チーム最多。ベテランの責任と執念で挙げた白星で目標のJ1残留に大きく前進した。それでも山本は「最後までまだ何があるか分からない。自分たちはずっとギリギリの戦いをしてきた。最後まで気を引き締めて頑張りたい」と冷静に話すと、仲間であるサポーターへ「いつも温かい声援を送ってもらって、すごく自分たちの力になっている。残りシーズンもう少し一緒に戦って下さい」とメッセージを送った。

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2014年11月2日のニュース