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ザック監督「攻撃の選手を多く」 16番目に呼んだ「オオクボ…」

[ 2014年5月12日 14:30 ]

記者会見でサッカーW杯ブラジル大会の日本代表選手を発表するザッケローニ監督

 日本サッカー協会は12日、東京都内のホテルで記者会見し、ワールドカップ(W杯)ブラジル大会の登録23選手を発表。昨季のJリーグ得点王に輝いたFW大久保嘉人(31=川崎F)が前回の10年南アフリカ大会に続いてワールドカップ(W杯)メンバーに選ばれた。

 「カワシマ、ニシカワ…」。GKから順番にアルベルト・ザッケローニ監督(61)が読み上げたリストの16番目。同じく当落線上にいたMF青山敏弘(28=広島)に続いて「オオクボ」の声が響くと、会場を埋めたマスコミ関係者からも思わずどよめきがあがった。

 ザッケローニ監督はメンバー選考について「最後の最後まで考えた」と明かし、「悩みどころはボランチを1枚多く連れて行こうか…と。そうなるとFWを1枚削るのか、DFラインを1枚削るのか。リストを見て見てもらえば分かる通り、最終的には攻撃の選手を多く連れて行くことにした」とし、前線では大久保に加えてドリブラーを得意とするFW斎藤学(24=横浜)を選出。主将で主力ボランチのMF長谷部誠(30=ニュルンベルク)が故障明けで不安が残ることからJリーグ2連覇の広島で中盤の底を仕切る青山を選んだ。

 大久保にとっては、昨年他界した父・克博さん(享年61)の一周忌にあたる5月12日に届いた吉報。「日本代表になれ 空の上から見とうぞ」と遺書にしたため、最期まで息子の代表復帰を願った最愛の父に2度目の大舞台でその実力を見せつける。

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