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J2愛媛 ファンドでストライカー補強 1口2万です

[ 2014年5月12日 07:33 ]

「愛媛FCストライカーファンド」への出資を呼び掛ける愛媛FCの佐伯真道副社長

 サッカーJ2愛媛は金融会社と協力し、課題である得点力の強化を目的にした異色のファンドをつくった。資金集めとともに、ビジネスマンら新たなファン層の開拓も狙う。

 「愛媛FCストライカーファンド」と名付け、2月末からインターネット上で出資を受け付けている。1口2万円と手数料(1100円)で、6月末までに2300万円を集めるのが目標。

 出資金を元手に、7、8月の移籍シーズンに攻撃的な選手を補強する。その選手の活躍で観客数や物販収益が伸びると想定し、生まれた利益を配当に充てる仕組み。

 2006年からJ2で戦う愛媛は下位に低迷し、13年も22チーム中17位。失点数は同年にJ1へ初昇格した徳島とほぼ同じで守備は堅い。一方で得点数は13点も水をあけられている。

 13年11月、スポンサーの伊予銀行(松山市)から紹介された金融会社ミュージックセキュリティーズ(東京都)とファンドを考案。愛媛FCの佐伯真道副社長は「投資をして、どんな選手が来るか夢を膨らませてほしい」と呼び掛ける。

 <サッカークラブとファンド>
 ▼東京V 10年1月、クラブ運営費の一部を捻出するために1口1万9690円で出資を募る。出資者にはチケットやグッズの収入を分配。

 ▼福岡 13年9月、小学生を公式戦に無料招待する名目で協賛金を募集。個人は1口5000円。2日間で200万円超が集まった。

 ▼大分 今年3月、「おおいたPORTAファンド」から3億5000万円の出資を受け債務超過解消。同ファンドは大分銀行の関連会社が運営。

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2014年5月12日のニュース