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槙野 ムードメーカー枠「何でもやります」必死の訴え

[ 2014年5月12日 05:30 ]

ピッチでの攻守の貢献度も大きい槙野

 日本代表候補の浦和のDF槙野が11日、ムードメーカー枠としてサプライズ選出を懇願した。運命の日を控え、さいたま市内の練習場からザッケローニ代表監督に最後のPRタイムだ。「やるべきことは何でもやります!ピッチの中でも外でも、食事会場でも、ロッカールームでも。みんなが同じ方向を向くためには雰囲気づくりが大事。そういうことも自分の仕事」と強調。10年W杯南アフリカ大会のGK川口(現J2岐阜)のように、日の丸を背負うチームにはオフ・ザ・ピッチで骨を折る存在が必要と訴えた。

 千両役者は実力も申し分ない。戦況を見極めた攻撃参加に加え、強さを生かした守備が魅力。リーグ13戦で完封勝利7回を誇る今季の浦和に不可欠な存在となっている。4月19日の川崎F戦で右太腿裏の軽い肉離れを起こしたが、6日の甲府戦(国立)で復帰。W杯南アフリカ大会は予備登録選手にとどまった。それからドイツのケルンでもまれ、浦和でも好パフォーマンスを維持。「4年前と同じ状況。緊張はしていない。与えられた結果を受け入れる」と腹をくくっているが、W杯出場への意気込みを訴えずにはいられなかった。

 11日、27回目の誕生日を迎えた。「プロのキャリアをスタートさせてから状況が変わった。いい1年にしたい」。明るい性格から交友関係は広く「たくさんの連絡をもらいました」と感謝した上で「一番のプレゼントは、あしたかな…」。ザッケローニ監督からのサプライズを期待した。

 「1人で(テレビを)見るより、みんなで見た方が喜び合えるし、慰め合える」と話し、運命の発表はクラブハウスで原口、西川と一緒に吉報を待つ。「14年の目標の一つがW杯に出ること」。最終アピールを終えた槙野が、人生の分岐点に立つ。

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