×

【川本治氏が語る代表選出1】予想通り、大久保が入って良かった

[ 2014年5月12日 17:48 ]

ブラジルW杯メンバー発表するザッケローニ監督

 選手たちが「目標は優勝」と公言するワールドカップ(W杯)ブラジル大会に臨む日本代表メンバーがついに決まった。チームを率いるイタリア人のアルベルト・ザッケローニ監督(61)がこの23人を選んだ意図、狙いはどこにあるのか。スポニチ本紙評論家の川本治氏(62)に聞いた。

 率直な感想を言えば、大体予想通り。ただ、FW大久保嘉人(31=川崎F)が入ったのは良かったと思う。全体的には、ザックがやりやすい選手を選んだなという印象だ。けが明けの選手も含めて、現状は良くなくても1カ月後には戻ると判断して選んだのだろう。当然ながらメディカルスタッフと話をして、いい時の力を「10」として今後1カ月ある中でどれぐらい回復するのか確認済みで選んでいると思う。

 センターバックのファーストチョイスはDF今野泰幸(31=G大阪)、DF吉田麻也(25=サウサンプトン)の2人だろう。そこにDF森重真人(26=FC東京)が出て来たが、経験不足のため国際試合でどれだけ出来るかは未知数だけに、ザッケローニ監督は5バック気味の布陣を考えているのかもしれない。W杯の本大会でそう得点できるとは考えていないだろうし、攻撃力があるならともかく、本大会はどれだけ1点を取れるかに尽きるからだ。

 前線でターゲットになり得る高さのあるFWは、あえて選ばなかったのではないか。ザッケローニ監督は、日本の大きなFWはW杯では通用しないと思っているのかもしれない。セットプレーでの守備も考え、こういうメンバー構成になったのだろう。

続きを表示

この記事のフォト

2014年5月12日のニュース