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徳島、10試合目で四国初のJ1勝利!橋内V弾「気持ちで押し込んだ」

[ 2014年4月29日 15:25 ]

<甲府・徳島>後半、先制ゴールを決め、指を突き上げ駆けだす徳島・橋内

J1第10節 徳島1―0甲府

(4月29日 中銀スタ)
 最下位の徳島が敵地で甲府に1―0で勝ち、待望のJ1初勝利を挙げるとともに開幕から続いていた連敗をワーストタイの「9」で止めた。

 19本ものシュートを打たれながら、後半28分にDF橋内優也(26)が決めた1点をGK長谷川徹(25)を中心に全員で守り切った。徳島が放ったシュートはわずか2本だったが、そのうちの1本が徳島、そして四国に歴史的な勝利をもたらす大きなシュートとなった。

 DF斉藤大介主将(33)は「やっと勝てたって感じです。正直ここまで勝てないとは思っていなかった。結果が出て良かったです」とかみしめるように話し、値千金のゴールを右足アウトサイドで決めた橋内も「ここまで勝てないとは思っていなかった。本っ当にうれしい!気持ちで押し込みました」と感無量の表情。スタンドでは顔にタオルを押し当てて喜びの涙を流す女性サポーターもいる中、橋内は「最後の厳しい時間帯をサポーターの皆さんとともにしのいで勝ち取った」と“12番目の選手たち”の後押しに感謝した。

 小林伸二監督(53)は「(過密日程のため)中2日で甲府の選手も足にきていて、シュートの精度が悪かったのは助かった」と振り返り、「うまくしのぐとこうなるというのをようやく体現できた」と安どの表情を見せていた。

 昨季J2で4位に入った徳島は、J1昇格プレーオフを制して四国初のJ1昇格を果たした。だが、昇格の立役者の1人だった元日本代表MF柴崎晃誠(29)がJ1広島に移籍するなど戦力の流出があった一方、大きな補強はできずに苦戦。前節はホームで新潟に1―2で敗れ、開幕9連敗となり、2011年に福岡が記録した現行の90分間制での開幕ワースト記録に並んでいた。

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