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ザックJの“天敵”コートジボワール代表司令塔が復帰戦で大暴れ

[ 2014年4月29日 10:57 ]

クリスタルパレス戦でゴールを決め喜ぶマンチェスター・シティーのMFヤヤ・トゥーレ

 ザックジャパンの要警戒選手が完全復活した。3位マンチェスター・シティーが27日、敵地でクリスタルパレスに2―0で快勝。W杯ブラジル大会1次リーグで日本と対戦するコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレ(30)が右足負傷から3試合ぶりに復帰し、1得点1アシストと活躍した。チームは上位2チームより試合数が1試合多く、得失点差で上回るため自力優勝の可能性が出てきた。

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 パス能力、突破力、フィジカルの強さ、そして決定力。コートジボワールの司令塔ヤヤ・トゥーレが、MFでもリーグ3位の19ゴールを挙げるワールドクラスの実力をいかんなく発揮した。前半4分、痛めていた右足のクロスでFWジェコの先制点をアシストすると、圧巻は前半43分の追加点。自陣でボールを受けると、2度のワンツーで50メートル以上を突破。ゴール前で1メートル91の相手DFドレイニーを吹き飛ばして、左足で押し込んだ。

 攻守の要の復帰がクラブの自力優勝復活にもつながった。「決勝戦のような気持ちで戦った。厳しい試合だったが、いいプレーができた」と胸を張った。「実は少し見ていた」と2時間早く始まった試合で首位リバプールが2位チェルシーに敗れたことを確認し、自分たちが勝てば自力Vの可能性が復活することは分かっていた。残り3試合に全勝し、首位リバプールも残り2試合に勝つと勝ち点86で並ぶ。その場合は得失点差で順位が決定するが、現在は8点上回り「絶対に最後まで諦めたくない。3チームの接戦だが、残り3試合に全部勝ってみせる」と逆転Vへの決意を語った。

 復調はコートジボワールにとっても朗報だ。ヤヤ・トゥーレは13日の首位リバプールとの大一番で右足を痛めて前半途中で交代。試合直後にペジェグリーニ監督が「今季プレーするのは難しいと思う」とW杯への影響まで心配されたが、当初の見込みよりも軽傷で約2週間で復帰し、3大会連続のW杯出場は確実だ。

 クラブでは主にボランチとしてプレーするが、代表ではより攻撃に専念できるトップ下。主将で絶対エースのドログバ、スピードと決定力を併せ持つジェルビーニョとカルーの3トップを操るだけでなく、直接FKを含めて自らもゴールを狙える。その爆発的な攻撃力は、W杯1次リーグ初戦で対戦するザックジャパンにとって脅威となることは間違いない。

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