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漂う“ゴールの匂い”柿谷 堅守速攻で今季リーグ初得点だ!

[ 2014年4月29日 05:30 ]

練習中に笑顔をみせるC大阪FW柿谷

 エースに今季リーグ戦初得点の期待が高まる。C大阪は28日、大阪市此花区で29日の大宮戦(ヤンマー)に向けて調整。紅白戦では26日の神戸戦に続き3―4―3を試した。

 時に5バックとなって相手の攻撃を受け止める新システムは守備重視ともいえるが、クルピ前監督も守備から入るサッカーで昨年4位に導いている。エース柿谷が昨年21ゴールできたのも、31失点(リーグ3位)の強固な守りからの素早い速攻がベースにあった。ここまでの8試合は無得点ながら、新戦術の熟成とともに「ゴールの匂い」が漂ってきた。

 実際、アウェー神戸戦では味方の速攻からスペースのある前線に飛び出しチャンスメーク。疲労の影響でミスを繰り返したものの、相手ゴール前で自由にボールを持てる機会は何度もあった。「誰がどこで出ても一緒。チームがうまくいくように頑張ります」と柿谷は静かに闘志を燃やす。持ち味を発揮しやすいのは、もう1人のエース・フォルランも同じ。神戸戦ではDFラインからの1本のパスに抜け出すなどして2得点を挙げた。

 9試合ぶりに先発するDF藤本は「この形だと、しっかり守りで呼び込んでカウンターになる。昨年もやっていたのでやりやすい。うちはスピードある選手も多いし狙いやすい」と意気込む。堅守速攻という「新たな武器」を手に、セレッソがダブルエースを生かし6試合ぶりの勝利を奪いにいく。

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2014年4月29日のニュース