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広がる人種差別反対“バナナの輪” ネイマール、バロテッリらも賛同

[ 2014年4月29日 16:48 ]

イタリア代表のプランデッリ監督(右)はレンツィ伊首相とバナナを食べる姿で人種差別反対の意思を表示

 27日のスペイン・リーガエスパニョーラ第35節ビジャレアル戦で、バナナが投げ込まれる人種差別行為に対して、バルセロナDFダニエウ・アウベスがバナナの皮をむいて食べた行動に、世界中のサッカー選手を中心に賛同の声が広がっている。

 ブラジル代表でもチームメートのFWネイマールは、自身がバナナ、息子がバナナのぬいぐるみを持って写っている写真をソーシャルメディアを通じて掲載。ACミラン(イタリア)のイタリア代表FWバロテッリもバナナを口にしている写真を公表して、人種差別反対のメッセージを載せている。

 12年マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)のDFエブラに対する差別発言で出場停止処分を受けたリバプール(イングランド)のウルグアイ代表FWスアレスは、ブラジル代表MFコウチーニョと2人でバナナを手にしている写真を、「We’re all the same.(僕たちはみんな同じ)」のメッセージとともに公表した。

 イタリア代表のプランデッリ監督は、同国のレンツィ首相とバナナを食べる姿をメディアの前で披露して、アウベスに賛同を示した。その他にもマンチェスター・シティー(イングランド)のFWアグエロ、パリSG(フランス)のMFルーカス、ゼニト(ロシア)のFWフッキらも同じように写真を掲載して、人種差別反対の声を上げている。

 27日の試合でアウベスは後半30分、右CKを蹴る直前にスタンドから投げ込まれたバナナの皮をむき、口に放り込んだ。バナナを投げ込む行為は黒人差別を示すものとされ、試合後にアウベス「スペインではたまにあること。ユーモアで対応すべき。ばかなやつらは笑ってやらないと」と苦笑した。

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2014年4月29日のニュース