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清水 3発“快幕”7年ぶりのスタートダッシュ飾る

[ 2014年3月2日 05:30 ]

名古屋戦の後半、決勝ゴールを決めた清水・ノヴァコビッチ(右)

J1第1節 清水3―2名古屋

(3月1日 豊田ス)
 清水は名古屋に3―2で逆転勝ちし、7年ぶりに開幕戦を白星で飾った。1―2の後半28分、DF平岡康裕(27)の同点弾で追いつき、同35分に新加入のFWノヴァコヴィッチ(34)が移籍後初ゴールを決めて勝ち越した。チームはリーグ史上3チーム目のJ1通算350勝を達成。8日の横浜とのホーム開幕戦に向けて弾みをつけた。

 オレンジ軍団が7年ぶりに“鬼門”を突破した。07年以来白星のない開幕戦で、鮮やかな逆転勝ち。03年から11年連続負けなしだった名古屋の開幕戦不敗記録もストップさせた。アフシン・ゴトビ監督(50)は「選手は最後まで諦めない姿勢をよく出してくれた」とイレブンの粘りを称えた。

 先に試合を動かしたのは清水だった。前半5分、FW大前元紀(24)の右クロスをFW長沢駿(25)が落とし、FW高木俊幸(22)が右足で先制弾。「あの辺にボールが落ちてくるという予感があった。イメージ通りだった」。主導権を握ったかに思えたが、同20分、右クロスのこぼれ球を名古屋FWケネディに押し込まれて同点。同36分には、前線に上がっていたDF闘莉王にヘディングシュートを決められ、逆転を許した。

 しかし、このままでは終わらなかった。後半28分、大前の右CKを平岡がニアで頭で合わせて同点。そして同35分、MF本田拓也(28)の右クロスをノヴァコヴィッチが右足ダイレクトで押し込み、決勝点をもたらした。殊勲の新助っ人は「点を取れたことも誇りだが、チームが勝ち点3を取れたことが重要」と移籍後初ゴールよりもチームの勝利を喜んだ。終盤にはMF杉山浩太主将(29)が担架で負傷退場するアクシデントもあったが、全員で1点差を守りきった。

 次節はホームで横浜を迎え撃つ。昨季のホーム開幕戦では0―5で大敗しているだけに、平岡は「去年の借りを返すためにも絶対に負けられない」と気合。ノヴァコヴィッチも「自分たちの足元をしっかり見て練習して、きょうよりもいい試合ができるようにしたい」と表情を引き締めていた。

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2014年3月2日のニュース