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フォルラン「勝てなくて残念」 初陣不発も“違い”見せた

[ 2014年3月2日 05:30 ]

<C大阪・広島>前半、ボールを華麗にトラップするフォルラン

J1第1節 C大阪0―1広島

(3月1日 ヤンマー)
 J1は1日、2014年シーズンが開幕し、C大阪のウルグアイ代表FWディエゴ・フォルラン(34)がヤンマースタジアム長居での広島戦で2トップの一角として先発した。両チーム最多となる5本のシュートを放ったが、最後 まで得点を奪うことができず、0―1で敗れた。3連覇を狙う広島は後半26分にDF塩谷司(25)が決勝点を挙げ、好スタートを切った。
【試合結果 順位表】

 サクラ色に染まったスタンドに歓喜を届けることはできなかった。それでも、フォルランは天性のストライカーらしく誰よりもゴールを狙った。後半36分に交代するまで放ったシュート数は、両チーム通じて最多となる5本。「前半のパフォーマンスはチームとして良かったが、広島はDFが堅く、先制されて攻めづらい状況になってしまった。最高の環境、最高の雰囲気だったから勝てなくて残念だね」。パース夫人らも見守った一戦でゴールを奪えず、悔しがった。

 最初のチャンスは前半27分だった。前線で起点となった柿谷のパスを受けると、右足ダイレクトで約20メートルのミドルシュートを放った。35分、後半17分には直接FKでゴールを狙ったが、ともに壁に当たってはね返される。「(FKの)1本目はDFの腕に当たったようにも見えたが…。2本目は頭に当たってしまった」。後半26分には広島に決勝点を奪われ、悲願のリーグ初制覇を目指す上で痛い黒星スタートとなっ てしまった。

 それでも、ゴールはなくても広島守備陣に脅威を与えていたことは事実だ。元日本代表DF水本は振り返る。「素晴らしい選手だと感じた。シュートへの意識が高くて隙あらば狙ってくる。ボールを入れさせないことを意識していたけど、もしパスが入ったら…という雰囲気があった」。W杯MVPとなったアタッカーが見せた“違い”だった。

 チーム初合流から2週間余り。まだ状態は100%ではなく、周囲との連係にも課題は多い。ただ、今後に向けて悲観するそぶりはない。「練習を重ねることで良くなっていくと確信している。下を向くんじゃなく、今までやってきたことを信じて戦っていきたい」。今後はウルグアイ代表として5日のオーストリア遠征に臨み、8日に第2節・徳島戦(ポカリ)を迎える。過密日程を乗り越え、次こそ真価を発揮する。

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